コラム

COLUMN

Astroscaleが宇宙のガソリンスタンドビジネス開始を発表!

2020年6月3日、Astroscaleは、燃料の枯渇により寿命間近な衛星に対して燃料補給サービスを開始すると報じた。

 

 

Astroscaleをご存知だろうか?

岡田光信氏をCEOとする宇宙ベンチャー企業だ。主な業務は、宇宙空間に漂うスーペースデブリを除去するサービスを展開することを画策している。現在までに、153億円ほどの資金調達に成功している。

 

今回のニュースは、どのような点がポイントなのだろうか。

 

宇宙空間に投入され運用している衛星は、大なり小なり不具合は発生してしまう。しかし、その不具合が発生していても、設計寿命を全うするケースが多い。

 

その設計寿命の期間となっても、まだまだ運用できる状態にあるのだが、しかし、軌道や姿勢を制御するために使用する燃料が枯渇するために運用を終えるケースが増えてしまっているのだ。これにより、再度、燃料を再充填することが宇宙空間でできるようになれば、さらに衛星運用の寿命が延び、コスト削減にも繋がる、とても有益な施策なのだ。燃料補給衛星が、宇宙ビジネスにある革命を起こす起爆剤になる可能性があることだろう。

 

また、宇宙空間にこのようなガソリンスタンドのような概念ができれば、従来の衛星が使い捨てであったという概念が終焉を迎え、衛星のリース、シェアリング、中古販売などの様々なビジネスも将来的には予想される。

 

現在までに、Space LogisticsというNorthrup Grummanの子会社が同様のビジネスを展開している。MEV-1という2t級の衛星を3ヶ月以上かけて電気推進で静止軌道にあるEutelsatに対して実際に燃料補給に成功している。他にも中国が同様の取り組みを開始している。

他にも、Orbital Fabというロボティクスを駆使した技術でビジネスを画策するベンチャー企業も同様のビジネスを画策している。

 

まだ、この分野は、参入障壁画高い。このフェーズにうまく参入し活躍を期待したい。しかもAstroscaleには、デブリ除去のという強みもあるため、枯渇した衛星の除去というサービスも追加で実施できるのだ。

 

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