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対談「都市と人のつながり」隈研吾氏×油井亀美也宇宙飛行士

新国立競技場や、高輪ゲートウェイなどの設計を手掛けたことで知られる、日本を代表する建築家の隈研吾氏。先日行われた第4回JAXA国際探査シンポジウムで、JAXAの油井亀美也宇宙飛行士と「月面社会に向けて~都市と人のつながり~」について対談が行われました。

 

隈研吾

建築家

1954年生。1990年、隈研吾建築都市設計事務所設立。慶應義塾大学教授、東京大学教授を経て、現在、東京大学特別教授・名誉教授。国内外で多数のプロジェクトが進行中。国立競技場の設計にも携わった。主な著書に『点・線・面』(岩波書店)、『ひとの住処』(新潮新書)、『負ける建築』(岩波書店)、『自然な建築』、『小さな建築』(岩波新書)、他多数。

 

油井亀美也

JAXA有人宇宙技術部門 宇宙飛行士運用技術ユニット 宇宙飛行士グループ長・宇宙飛行士

防衛省航空自衛隊を経て、2009年にISS搭乗宇宙飛行士の候補者として選抜され、2011年にISS搭乗宇宙飛行士として認定。2015年に長期滞在クルーのフライトエンジニアとしてISSに約142日間滞在し、日本人初の「こうのとり」のキャプチャ遂行や「きぼう」の新たな利用環境構築及び実験活動を実施。

 

 

対談冒頭では、人間と都市の関係性について議論。隈氏は「今までは、何にしても閉じた箱を効率的に作ればよいという建築だった。これからの建築は、もっと開かれて気持ちのいいものを作らなければいけないという風に変わってきて、コロナの後はいよいよその様になる。」と新たな建築時代について言及した。

Credit: JAXA月面基地構想のイメージCG

 

また、油井宇宙飛行士は日米で締結された“アルテミス計画”についても触れ、将来の月面都市のイメージを紹介。隈氏は「人間はある意味で地球を壊してきた様な歴史がある。おそらく建築や都市計画が一番悪さをした。その経験というものを悪い例として、月では月の環境を上手い形で守るような開発をできたら良い思う。」と理想を語った。これに対し、油井宇宙飛行士は「ISSでもなるべくものをリサイクルしている。水も空気もリサイクルしているが、その様な技術を地上に還元できれば、人間が無理をしなくても、要は人間がやりたいことをやっていても環境に迷惑をかけないことができるのではないかということを感じている。やはり技術の発展というものは、人類の発展、地球の保護、月に理想の環境を作る等、色々なところに役立っていく。日本は技術立国と呼ばれ、色々な優れた技術を持っているので、ぜひ色々な方々に参入していただきたい。」とコメントした。

 

 

今回は、対談の一部をご紹介しました。下記のURLからすべての対談の様子をアーカイブ映像で視聴可能です。ぜひご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=WppIgh1Vqe4

 

Photo credit: JAXA