コラム

COLUMN

いつでも綺麗な星空が楽しめる「いしがき島星ノ海プラネタリウム」

沖縄県の八重山諸島に位置する石垣島は、星が綺麗なことで有名です。その中でも、西表石垣国立公園は星空保護区に指定されています。石垣島は、全88星座のうち、南十字星を含む84星座を見ることができる非常に貴重な場所になっています。

 

 

2019年7月18日、石垣島初となるプラネタリウム「いしがき島星ノ海プラネタリウム」がオープンしました。ユーグレナ石垣港離島ターミナルの一角につくられた施設です。沖縄県は南国の気候が続き、一年中暖かいというイメージがありますが、10月ごろに北風のミーニシ(沖縄の方言で、9月の終わり頃から吹き始める北風のこと)が吹き始めると、曇りか雨の日が多くなります。冬の沖縄では、日本を代表する綺麗な星空が見られる機会が少なくなるため、時間や天気関係なく八重山の素晴らしさを発信する場所として、このプラネタリウムが完成しました。

 

 

八重山の星の特徴は、21個の一等星が全部見られるという点です。さらに、この地域では、むりかぶし(沖縄の方言で“すばる”のこと)が天頂を通るため、季節を読むカレンダー代わりに使われていたという歴史もあり、古くから星と強い結びつきがありました。このように、八重山諸島は星文化が豊かな地域であり、土地柄の星の呼び方や、星に関する民謡や昔話が非常に多いのも魅力です。例えば、「天の川」は「てぃんがーら」と呼ばれています。また、南十字星は方角を知ることができるため、大事にされてきた星座ですが、八重山では南十字星よりも、ケンタウルス座の2つの1等星(2つで「ぱいかぶし」と呼ばれている)の方が大事にされていました。

 

そして今回は、いしがき島星ノ海プラネタリウムの鈴木さんにお話を伺いました。

(以下、鈴木氏)

八重山のように、星文化が残っているのは非常に珍しいです。多くの星の名前が方言でついているため、異文化に触れることのできるいい機会でもあります。また、沖縄は北の空が低く、反対に南の空が広がっており、本州では見ることができない一等星や南十字星を見ることができるので、国内でも地域によって見える星空の違いを改めて感じることができると思います。沖縄の星空は、梅雨明け後から、ミーニシが吹くまでの季節がベストシーズンであり、天の川もとても綺麗に見えます。ぜひ、一年中楽しめるプラネタリウムを見ていただき、八重山での星文化や方言の星の名前などを学ぶ機会になると嬉しいです。

 

以上、沖縄県石垣島初のプラネタリウム「いしがき星ノ海プラネタリウム」を紹介しました。

 

Photo Credit : いしがき島星ノ海プラネタリウム