コラム

COLUMN

米国ハイテク企業が続々参入する宇宙ビジネスとその理由

現在、宇宙ビジネスは米国のハイテク企業が中心となって巨額の資金を宇宙へ投資をしており、米国はすでにスペースバブルといえる活況を見せています。

その代表格がイーロン・マスク氏率いる「SpaceX社」です。現在、世界一のビリオネアでもあるイーロン・マスク氏が事業を通じて人類が宇宙に進出するためのインフラを推し進めているのです。またSpaceX社の他にもアマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏率いる「Blue Origin社」など、米国のハイテク企業やハイテク企業の創業者が競うように宇宙ビジネスへの投資を進めていますが、最大の理由は宇宙空間を地球の経済圏の一部として捉えられる時代に突入したことが大きな要因です。その背景にはスマホが全世界に普及したことで「通信速度」にとても大きな価値を持つ時代に突入したことが挙げられるでしょう。つまり今後、地球の通信速度を飛躍的に向上させるためには宇宙に無数の衛星を打ち上げることが必要不可欠なのです。

 

SpaceX社

 

実際、SpaceX社は「スターリンク」という衛星を現在までに1565基打ち上げていますが、将来的には電力数は変わらないのにブロードバンド通信が実現できる時代になるはずです。通信速度にイノベーションが起きれば、宇宙におけるビックデータの解析速度も向上し、様々な産業にも恩恵を与えるはずです。なぜなら、宇宙で集めたデータがコモディティ化することで生まれる新しいアプリを、スマホで誰もが簡単に利用できるようになるからです。また人工衛星からの膨大なデータの受け皿としては、アマゾンの「AWS」やマイクロソフトの「アジュール」にも大きなビジネスチャンスがあるはずです。

実際アジュールはスターリンク衛星とも協力関係にあります。その他にも従来の衛星よりも小さなナノ衛星を打ち上げ、宇宙空間でユニットを組み込ませることにより、新たなイノベーションが続々と宇宙空間で誕生する近未来は容易に想像が出来ます。

 

SpaceX社のスターリンク衛星

 

例えるなら、2021年の宇宙ビジネスは1995年のインターネット革命を見ているようなものといえる大きなイノベーションの最中にあるのです。そして米国のハイテク企業にとって更なるビジネス機会を得られる存在が宇宙空間であり、次世代技術の覇権を握る上でも宇宙は進出しなければならないブルーオーシャンである重要な場所なのです。

 

また米国には「Planet社」という衛星ベンチャー企業がありますが、このPlanet社はGoogleと提携しており、こうした米国宇宙ベンチャーと米国ハイテクメジャー企業が組むことで、今後も続々と新たな宇宙ビジネスが米国から誕生するはずです。

2021.12.6
2021.12.1
2021.11.30