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小型月着陸実証機SLIMとSORA-Qが撮影した月面の画像が、国連切手に採用

SLIMとSORA-Qが撮影した画像が採用された切手
Credit: JAXA/TOMY/Sony Group Corporation/Doshisha University ©United Nations

2024年7月20日、国連は「International Moon Day(月の国際デー)」の記念切手を発行した。同切手にはさまざまな月探査ミッションの写真が掲載され、小型月着陸実証機(SLIM)が撮影した写真と、LEV-2(SORA-Q)が撮影した写真が採用された。

国連は2021年、国連総会において「宇宙空間の平和利用に関する国際協力」(International cooperation in the peaceful uses of outer space)についての決議で、毎年7月20日を「月の国際デー」とすることを決定。

この日付は、アポロ11号ミッションによる月の表面への着陸を記念して採択され、各国の、そして国際協力による持続的な月探査への意識を高めることを目的としている。

国連内には、宇宙部(UNOOSA)という部門がありUNOOSAは、宇宙の平和利用と探査、そして持続可能な経済・社会の発展のための宇宙科学技術の活用における国際協力の促進に取り組んでいる。

切手とあわせて発行された記念シートには、UNOOSAのアーティ・ホラ・マイニ局長による、「今日の月探査は野心的な計画に満ちているが、これまでの未開の地平線の拡大は持続可能な形で行われなければならない。国連は独自の招集力を活用し、今後の進め方について必要な対話を促進していく。」という声明も掲載されている。

JAXAは2024年1月20日午前0:20(日本標準時)にSLIMを月面に着陸させ、地球との通信を確立させた(参考記事)。切手の1枚目は、SLIMが月面着陸後に航法カメラで撮影した月面の画像、2枚目は、LEV-2(SORA-Q)がSLIMとその周辺を撮影し、LEV-1の通信機で地上に転送した画像。

なお、LEV-2は、JAXA、株式会社タカラトミー、ソニーグループ株式会社、同志社大学の4者で共同開発した、変形型月面ロボット。LEV-2は、LEV-1とともにSLIMに搭載され、2024年1月20日に、SLIMの着陸直前に月面へ放出された。

記念切手・記念シートのデザインや価格などについてはこちらを参照。

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