コラム

COLUMN

基礎から実利用まで幅広く学べる衛星リモートセンシング研修とは

リモートセンシングとは、航空機や人工衛星に搭載したセンサー(測定器)を用いて、対象物に触れず、離れたところから調べる技術のことです。環境観測のための重要な手段になっており、雲や雨などの気象状況や、地表面形状、水質・水温など、幅広い分野に適用されています。近年では、全国各地で自然災害が発生していますが、河川の氾濫の状況把握や、土砂災害の危険性が高い地域のモニタリング、山火事の火災範囲の推定など、防災にもリモートセンシングの技術が活用されています。

 

台風19号被災画像(RESTEC)

 

また、新しい建築物を設計する際に行われる環境評価シミュレーションにもリモートセンシングの技術が使われています。敷地面積が広い大規模建築物になるほど周辺環境に大きな影響を与える場合があるため、衛星データを利用して風の流れや方向に留意したシミュレーションを事前に行い、周辺環境の影響に配慮した都市設計を実現しています。しかし、このリモートセンシング技術が多くの産業でも活用できることは、あまり認知されていません。衛星データの活用方法が分からない方でも、このリモートセンシングについての知識や技術を学べる機会があります。

 

 

リモセン研修は、一般財団法人 リモート・センシング技術センター(以下、RESTEC)が開催しており、リモートセンシングの基礎から実利用まで幅広く学べる研修となっています。対面講座や、いつでもどこでも受講可能なe-Learningでの講座もあり、企業や行政の方が現場で使える知識や技術を学べるプログラムが用意されています。リモートセンシングの基本的な仕組み、データがユーザの手に渡るまでのプロセスを学習することができ、さらに活用目的に合わせた総合演習も用意されているため、より理解を深めることができます。無償のe-learning科目「初心者のためのリモートセンシング」もYouTubeで提供されており、アカウント登録不要で受講が可能となっています。まずは、リモートセンシングが一体どういうものなのか、初歩的な知識を知るうえで、気軽に視聴することができます。

 

 

そして今回は、RESTEC 調査普及課 参事である亀井雅敏氏にお話をお伺いしました。

(以下、亀井氏)

リモートセンシングの技術は様々な産業で活用できますが、まだまだ認知されていないため、多くの方に知ってもらいたいという思いからリモセン研修のサービスを拡大しました。例えば、地方の農業や林業従事者が衛星データを活用することで、広範囲にわたる作物の生育状況、土壌や森林資源量を把握することができ、業務の効率化を図ることが可能です。「衛星データや宇宙は難しい」と思う方が多いですが、その壁をなくし、より多くの方々に知っていただきたいと思っています。

 

以上、オンラインで学べるリモートセンシング研修について紹介しました。9月から全7回にわたり、大分県の事業として、アイディアを発想・創出するためのワークショップと発表会を含めたリモセンの研修が予定されています。RESTECの研修を無償で受講できる機会ですので、ぜひご検討してみてはいかかでしょうか。

 

衛星データセミナー: https://www.pref.oita.jp/site/sme/0826.html 

リモセン研修ラボ: https://rs-training.jp/

RESTEC YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCQEXQczYo74_8hqul5e68Dw

RESTEC Twitter: https://twitter.com/RESTEC_Training

Photo Credit: RESTEC