2026年8月7日、株式会社スペースシフト(東京都千代田区、代表取締役:金本成生)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「軌道上実証AIアプリ」事業において、国内外4海域で実施した軌道上実証をすべて完了し、すべての観測で衛星軌道上のAI推論による船舶検知に成功したと発表しました。
JAXAは昨年、株式会社QPS研究所の小型合成開口レーダー(SAR)衛星「QPS-SAR12号機」に搭載されたJAXA開発のオンボード(軌道上)AI実証機を活用してSAR画像を使った新たな宇宙利用サービスの実現を目指す「軌道上実証AIアプリ」を公募。今年3月にスペースシフトの提案「深層学習を用いた水域・船舶検知モデルの軌道上実証」が採択されていました。
実証は今年6月から7月にかけて、シンガポール、ポートヘッドランド(オーストラリア)、パナマシティ(パナマ)、東京湾(横浜沖)で実施。港湾周辺から外洋航路まで、海域特性が異なる環境でも個々の船舶を検知可能なことが確認できたということです。
スペースシフトでは、軌道上(オンボード)でAI推論を実行することには、データ伝送面での大きな利点があると指摘。従来はギガバイトクラスの画像データを地上に送信する必要がありましたが、軌道上で処理することで検知結果をテキストベースのデータに圧縮でき、データ伝送量を従来比約90%削減できる見込みだとしています。また、検知結果の迅速な提供も期待されるとのことです。
同社では今後、本実証で得られた知見をもとに、海洋監視や船舶動向把握といった具体的な利用シナリオの深掘りを進め、実用化・サービス化に向けた取り組みを加速するとしています。
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