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10/15宇宙ニュース・SpaceX、スーパーヘビー・スターシップの5回目の飛行試験に成功 ほか3件

SpaceX、スーパーヘビー・スターシップの5回目の飛行試験に成功 ロケットを「箸」でキャッチ

Credit: SpaceX ウェブサイト

2024年10月13日(現地時間)、アメリカの宇宙開発企業・SpaceXは、同社が開発する大型ロケット「スーパーヘビー」と宇宙船「スターシップ」の5回目の飛行試験を行った。

今回の飛行試験は、再使用型ロケット第一段であるスーパーヘビーの打ち上げと回収の実証を目的としたもので、同社はスーパーヘビーの回収に成功した。

現地時間の午前7時25分に打ち上げられたスーパーヘビーは、スターシップを分離したあと、打ち上げ地点に設けられた回収用タワーに接近。タワーに設置された「Chopsticks(箸)」と呼ばれるアームがスーパーヘビーをキャッチした。

試験飛行の成功を受け、同社は「生命を多惑星にするという探求において、この大きな一歩を踏み出した」とウェブサイトでコメントしている。

アルテミス協定、45カ国目となるエストニアが署名

Credit: NASA

2024年10月13日、NASAはアルテミス協定にエストニアが署名したと発表した。10月7日にはドミニカ共和国の署名が発表されたばかりで(参考記事)、アルテミス協定の署名国は全部で45カ国となった(NASAによる発表)。

調印式は、10月14日からイタリア・ミラノで開催されている第75回国際宇宙会議(IAC)に先立って行われ、エストニアの経済産業大臣エルッキ・ケルド(Erkki Keldo)氏は「わが国は電子政府をリードする国として知られているが、宇宙探査において次の段階に進むことは非常に名誉なこと。アルテミス協定への参加はエストニアの企業にとって貴重な知識と能力を共有する魅力的な機会になると確信している」と語った。

また、NASA長官のビル・ネルソン(Bill Nelson)氏もエストニアの署名を歓迎するとともに、「これはさらなる国際協力への扉を開くものである」とコメントした。

ispaceが韓国の宇宙ロボティクス企業・UELと覚書を締結 月面探査車活用ミッションで

ispace 代表取締役CEO&Founder 袴田武史氏(左)と、Unmanned Exploration Lab VPのJaeho Lee氏
Credit: 株式会社ispace プレスリリース

2024年10月15日、株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役 袴田武史)は、韓国の宇宙ロボティクス・宇宙探査企業のUnmanned Exploration Laboratory(以下UEL、韓国・大田広域市、CEO Nam-suk Cho)と、将来的な月面におけるローバーを用いた探査ミッションの実現に向けた覚書に調印したと発表した。

イタリア・ミラノで開催中の第75回国際宇宙会議(IAC)で発表された。
UELは韓国唯一の宇宙ロボティクス専門企業で、韓国航空宇宙研究所(KARI)の主要パートナーとして月面探査ローバーの開発等に取り組んでいる。

この覚書では、UELの宇宙ロボティクスの技術実証を目的に、将来の月面ミッションにおいて、探査車を月面に輸送することを想定。将来的にミッション計画が合意された場合には、UELの開発する探査車がispaceの将来ミッションで打ち上げられるランダー(月着陸船)に搭載される予定だという。

木星の衛星・エウロパの探査機「エウロパ・クリッパー」打ち上げ 木星到着は2030年

Credit: NASA

2024年10月14日の午後12時6分(現地時間)、アメリカ・フロリダ州のケネディ宇宙センターから木星の衛星・エウロパに向かって探査機「エウロパ・クリッパー」が打ち上げられた(NASAによる発表)。

エウロパには生命が生存する条件を備えた海があると見られており、エウロパ・クリッパーは搭載されたカメラや分光計、レーダーなどを用いてエウロパの詳細を調査する。

エウロパ・クリッパーは、 NASAがこれまで他の惑星に向かうミッションのために建造した探査機の中で最大クラスのもの。エウロパ・クリッパーは4か月ほどかけて火星に到着した後、重力を利用したフライバイを行うなどして、2030年4月に木星の周回軌道に入る予定。

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