JAXA、「はやぶさ2」が取得した小惑星「トリフネ」の画像を公開

JAXA、「はやぶさ2」が取得した小惑星「トリフネ」の画像を公開
上/望遠の光学航法カメラ(ONC-T)によって撮影された小惑星「トリフネ」(撮影日時:2026年7月5日18時29分59秒〔日本時間、速報値〕)
Credit:JAXA、東京大学、千葉工業大学、東京科学大学、産業技術総合研究所、パリ天文台、カナリア天体物理研究所
下/中間赤外カメラ(TIR)によって撮影された小惑星「トリフネ」(撮影日時:2026年7月5日18時29分58秒〔日本時間、速報値〕)。トリフネまでの距離は約10キロメートル
Credit: JAXA、前橋工科大学、千葉工業大学、会津大学、北海道教育大学、産業技術総合研究所

2026年7月6日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、拡張ミッションを実行中の小惑星探査機「はやぶさ2」が前日の5日に小惑星「トリフネ」のフライバイ(近接通過)に成功したと発表し、その際に撮影した画像を公開しました。

2014年12月に打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ2」は、小惑星「リュウグウ」を探査し2020年12月6日に地球へサンプルを届けた後、ミッションを延長する「拡張ミッション」として運用が続けられてきました。

「トリフネ」は、拡張ミッションの最初の探査対象で、「はやぶさ2」は2026年7月5日18時30分(日本時間/誤差±1秒)にフライバイに成功しました。

「トリフネ」の観測は6月半ばから開始され、まず6月20日に望遠の光学航法カメラ(ONC-T)によって撮影が行われました。その後もONC-Tによる観測が継続的に行われ、最接近時刻の約1時間前からは近赤外分光計(NIRS3)、中間赤外カメラ(TIR)、レーザー高度計(LIDAR)による観測も実施。小惑星の構成物質の調査や表面温度の計測などが行われたということです。

小惑星に衝突せずに近づき科学データを取得するという運用は、「地球防衛(プラネタリー・ディフェンス)」(参考記事)の手法の一つとして検討されている、小惑星に探査機を衝突させて軌道を変更する技術とも同義であるということで、今回のフライバイは技術実証の貴重な機会ともなりました。

なお、現時点では科学機器で取得されたデータの一部だけが地上に伝送されたということで、今後の運用で残りのデータが地上に伝送されるということです。

すべてのデータの伝送と、そこから得られるであろう新たな事実や発見に注目が集まります。

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