2024年のISS設置・運用を目指す宇宙実験装置の開発・製造をさらに加速
宇宙産業の活性化や宇宙業界の新事業創出をサポートする株式会社DigitalBlast(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:堀口真吾、以下DigitalBlast)は2022年10月25日、小型ライフサイエンス実験装置「AMAZ(アマツ)」の栽培システムおよび栽培方法について特許(特許第7164910号)を取得しました。フライトモデルの開発・製造の設計については、三菱重工業株式会社(以下 三菱重工)への委託が決定しています。
関連記事
宇宙環境での食の確保や植物栽培に対する課題解決に向けて ElevationSpaceとDigitalBlast、小型宇宙利用・回収プラットフォームの利用に向けMOUを締結(22年8月)
特許取得の目的・背景
近年、アルテミス計画をはじめとした有人宇宙探査が盛り上がりを見せており、宇宙環境での食の確保や植物栽培に対する課題意識が高まっています。国際宇宙ステーション(ISS)等の微小重力環境が植物の育成に大きな影響を及ぼすことが明らかになっていますが、月や火星といった低重力環境の植物育成への影響は現在十分に把握できていません。DigitalBlastはこの状況を踏まえ、月面での生態循環維持システム構築に向けたプロジェクト「NOAH(ノア)」を立ち上げました。その第一歩の位置づけとなる小型ライフサイエンス実験装置「AMAZ」は、2024年のISSへの設置・運用を目指し、地上実験を進めています。
DigitalBlastは、三菱重工に小型ライフサイエンス実験装置「AMAZ」の設計を委託することで、同社が保有する航空・宇宙開発の独自技術や知見を活用し、宇宙実験プラットフォーム構築の実現を目指しています。また、両社の持つ技術を最大限に活用することで、微小重力環境での栽培・培養における研究機関への実験環境の提供や、宇宙関連商品の開発を行う民間企業への実験結果の提供を行い、さらなる宇宙産業の発展が期待できます。
小型ライフサイエンス実験装置「AMAZ」について
AMAZは、宇宙環境と月面重力における植物生理の研究を主目的としています。装置の一部を回転させることにより生じる遠心力を用いて、月面と同じ地球の6分の1の重力を再現するだけでなく、回転速度を変更することでさまざまな人工重力環境を作り出し、同時比較することが可能です。こうして作りだした多様な重力下での栽培・培養を通し、生物の重力応答に関する基礎データを取得します。現在、本装置での宇宙実験はコケ栽培とビール酵母培養を予定しています。
株式会社DigitalBlast(デジタルブラスト)について
DigitalBlastは、“宇宙に価値を”提供するため、常に挑戦し、宇宙産業の変革を実現していきます。日本の宇宙産業をより価値あるものにしていくためには、BtoGビジネス(企業対行政間取引)に偏らない多様な収益源の確保が必要です。事業戦略・デジタル・プロモーションなど多様なプロフェッショナルが在籍し、総合提案を強みとしています。クライアントの収益源を多様化し、新たな宇宙産業の価値確立に努めます。
会社名:株式会社DigitalBlast(英文表記:DigitalBlast, Inc.)
所在地:〒101-0048 東京都千代田区神田司町2-7-9 神田司町PREX7階
代表者:代表取締役CEO 堀口真吾
設立:2018年12月
ホームページ:https://digitalblast.co.jp/
事業内容:企業変革に関する企画・設計及び支援、デジタル技術の開発及び支援、統合マーケティングサービス、デジタルマーケティングサービス、インターネット広告サービス、動画制作及び配信