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月探査「アルテミス計画」の宇宙船「オリオン」が地球に帰還 - SPACE Media

月探査「アルテミス計画」の宇宙船「オリオン」が地球に帰還

公開日：2022年12月14日

米航空宇宙局（NASA）の月面探査「アルテミス計画」の1号機となる新型宇宙船オリオンが米東部時間2022年12月11日午後0時40分ごろ（日本時間12日午前2時40分ごろ）、バハ・カリフォルニア州に近いグアダルーペ島の西およそ100マイル(160キロ)地点に着水して地球に帰還したことが発表されました。宇宙船オリオンは、人類を再び月に送る「アルテミス計画」の一環として先月16日に新型ロケット「SLS(スペースローンチシステム)」初号機で打上げられました。宇宙船オリオンが初めて月周辺を飛行した25.5日に渡るミッションは無事成功を収めたことになります。

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At 12:40 p.m. EST, Dec. 11, 2022, NASA’s Orion spacecraft for the Artemis I mission splashed down in the Pacific Ocean after a 25.5 day mission to the Moon. Orion will be recovered by NASA’s Landing and Recovery team, U.S. Navy and Department of Defense partners aboard the USS Portland. — パラシュートを開いて降下する宇宙船オリオン
Credit:NASA

オリオンはパラシュートを広げて速度を下げながらゆっくり降下する「スプラッシュダウン方式」で着水しました。帰還したオリオンのクルーモジュールは、回収のため待機していた米海軍の輸送揚陸艦「USSポートランド」に収容されたのち米国海軍基地サンディエゴへ帰航。その後、クルーモジュールはトラックでフロリダのケネディ宇宙センターへと運ばれ、今後数か月間に渡りオリオンが撮影した画像などの分析が行われる予定です。

アルテミス I ミッションのための NASA のオリオン宇宙船は、2022 年 12 月 11 日にバハカリフォルニア沖の USS ポートランドの坑井甲板内で回収されました。 2022 年 11 月 16 日にフロリダ州にある同機関のケネディ宇宙センターからスペースローンチシステムロケットで打ち上げられた後、オリオンは宇宙で 25.5 日を過ごした後、地球に帰還し、アルテミス I ミッションを完了しました。 — USSポートランドに回収されるクルーモジュール
Credit:NASA

今回のミッションは、宇宙船オリオンが地球に帰還する際の高温に耐えられるかどうかや、内部に搭載した3体のマネキンを使って、飛行で発生する加速度・振動・放射能露出量などを調査しました。 NASAは今回の第1段階計画から得られた飛行データに基づいて、2024年に有人での月周辺への飛行、2025年以降に月南極付近への有人での着陸に向けた計画を推進していくとしています。