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NASAが「地球情報センター」を開設、60年にわたる地球観測から得たデータを提供

米航空宇宙局(NASA)は2023年6月22日、米国の首都ワシントンD.C.にあるNASA本部内に展示施設「地球情報センター(Earth Information Center)」を開設したと発表した。同月21日にテープカットセレモニーが行われ、報道陣に施設を公開。同月26日には、同センターの一般公開をスタートさせた。

6月21日に行われたテープカットセレモニーの様子
Credit: NASA/ジョエル・コウスキー

衛星データを活用した地球情報を公開、気候変動に備える

地球情報センターは、NASAおよび民間企業の人工衛星によって収集された膨大なデータが、地球の気候変動に関する理解と対策にどのように役立つかを見学できる展示施設。
衛星データを誰にとっても理解しやすく、アクセスしやすく、利用しやすいものにするというバイデン・ハリス政権の目標を達成するために開設された。

同センターには、海面上昇や大気の質、エネルギーなど、地球の気候変動をテーマとした9つのトピックについて、NASAが60年以上にわたり行ってきた地球観測から得たデータが公開されている。施設内は展示エリアと仮想体験エリアで構成されており、平日限定で見学可能。
NASAは、イベントの一環として同センターに対応するWebサイトも開設しており、一部の展示はサイト内で体験できる。

テープカットセレモニーで司会を務めたNASAの首席科学者兼上級気候顧問のケイト・カルビン氏は「NASA​​のデータは米国内および世界中のリソースに力を与え、地域社会が気候変動に備えるのに役立っている。地球情報センターは、簡単にアクセスでき、すぐに使える地球情報を提供することで人類に利益をもたらし、人々が私たちの故郷の惑星を NASA と同じように見ることができるように支援する」と述べた。

地球情報センターのWebサイト
https://gis.earthdata.nasa.gov/portal/apps/sites/#/earth-information-center