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将来の月探査に活用、「MoonBot」の試作機が完成 大阪・関西万博で展示

Credit: 学校法人常翔学園 プレスリリース
2025年3月12日、大阪工業大学などを運営する学校法人常翔学園(大阪府大阪市、理事長 西村泰志)は、大阪工業大学教授の松野文俊氏が課題推進者となっている、内閣府「ムーンショット型研究開発事業・目標3」として開発を進めている地上実験用のモジュラー型AIロボット「MoonBot」の試作機が完成したと発表しました。
開発は、プロジェクトマネージャー(PM)である東北大学の吉田和哉教授を筆頭とした研究グループが進めており、最終的には、アームや車輪などの基本要素となるモジュールを月に送り、AI技術を用いてそれらを月面で自律的に組み立てることで、現場の状況やミッションに柔軟に対応可能な変幻自在のロボットの実現を目指すとしています。
地上実験用の「MoonBot」試作機は昨年10月からJAXA相模原キャンパス内で機能・性能を評価する実験が行われており、2025年8月6日~8月11日の期間には大阪・関西万博会場のFuture Life Village内で展示されるとのことです。
展示会場等の詳細
https://www8.cao.go.jp/cstp/moonshot/expo2025/exhibition.html
英国防省、宇宙での監視能力向上のため自国製システムの開発を約125億円で発注

2025年3月7日、英国国防省は、宇宙監視能力を強化する新たなシステム「ボレアリス(BOREALIS)」の開発契約を、6,500万ポンド(約125億円)で同国の独立系IT・デジタルコンサルティング企業のCGI(イギリス・ロンドン、President Tara McGeehan)と交わしたと発表しました(英国防省による発表)。
この発表は英国科学週間に合わせて行われました。
この新システムは、複数のソースからデータを迅速に収集・処理するもので、英国の安全保障と重要な宇宙資産を監視・保護する能力を強化。海洋の航行や軍事活動における安全確保、気候監視、気象予報など多様な分野を支える衛星技術の保護に役立つとしています。
本契約を受注したCGIは、18カ月以内に同システムの初期運用機能を提供するとのことです。
月着陸船・アテナ搭載の実証機、「宇宙データセンター」実現に向けた機能実証を完了
2025年3月5日、ローンスター・データ・ホールディングス(Lonestar Data Holdings Inc. アメリカ・フロリダ州、創業者兼CEO Chris Stott)は、同社の商用小型データセンターペイロード「フリーダム(Freedom)」の技術実証に成功したと発表しました(Lonestar Data Holdingsによる発表)。
フリーダムは、先月27日に打ち上げられたインテュイティブ・マシーンズの月着陸船「アテナ」に搭載されていたペイロード。
着陸船自体は横転して着陸し、ミッションは早期終了となりましたが(参考記事)、フリーダムは地球と月の間の空間である「シスルナ空間」でデータストレージ・災害復旧機能や、宇宙空間内でのエッジ処理機能を実証し、また、宇宙空間で電力・温度・CPUメモリ・テレメトリの値が安定した状態を示していたことから、宇宙空間での耐久性が証明されたとしています。
宇宙発想のスキンケア「コスモロジー」、7つのデザインアワードを受賞

2025年3月12日、株式会社ポーラ(東京都品川区、社長 小林琢磨)は、同社が開発した宇宙発想のスキンケア製品「コスモロジー」が、2024年度に出品した7つのデザインアワードをすべて受賞したと発表しました。
「コスモロジー」は、宇宙や地球の過酷な環境下でも豊かな時間を届けるスキンケアブランドで、顔用化粧品として、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「第2回 宇宙生活と地上生活に共通する課題を解決する生活用品アイデア募集」で初めて選定。
「第63回 2024年ジャパンパッケージングコンペティション(経済産業省商務情報政策局長賞)」「第46回 2024日本パッケージングコンテスト(化粧品包装部門賞)」「2024年度グッドデザイン賞」などを受賞したとのことです。
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