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アークエッジ・スペース、超小型衛星多数機製造に向けセーレンと連携強化
Credit: 株式会社アークエッジ・スペース プレスリリース
2025年12月9日、株式会社アークエッジ・スペース（東京都江東区、代表取締役CEO：福代孝良、参考記事）は、セーレン株式会社（福井県福井市、代表取締役会長：川田達男）と、アークエッジ・スペースが進める超小型人工衛星の多数機製造に向けた連携強化に関する覚書を締結したと発表しました。
アークエッジ・スペースでは、コンステレーション運用を見据えてこれまでに超小型人工衛星6機の製造をセーレンに発注しており、今回の新たな連携では、これまでに蓄積された超小型人工衛星の設計・製造・試験に関するノウハウ・知見を最大限に活用するとしています。
今回の覚書を通じ、アークエッジ・スペースは同社が現在取り組んでいる6U衛星の多数機製造体制に挑戦し、1機あたりのコストメリットの追求、製造工程全体の短納期化などに取り組み、よりスケーラブルな衛星製造体制の確立を目指すとのことです。
また、既存の6機の実績を活用し、さらなる効率化・高度化・低価格化等を含めた、市場競争力獲得に向けた検討も行うとしています。
Space BD、第二期宇宙戦略基金事業に採択 ロケット間で互換性のある複数衛星搭載システムを開発
2025年12月9日、Space BD株式会社（東京都中央区、代表取締役社長：永崎将利）は、宇宙戦略基金事業（第二期）の技術開発テーマ「高頻度打上げに資するロケット部品・コンポーネント等の開発」に、同社が提案した『ロケット間の互換性を有する複数衛星搭載システム 「TOHRO」（灯籠）の開発』が採択されたと発表しました。
「TOHRO」は、これまで打上げごとに専用設計が必要だった搭載システムを標準化・汎用化するシステム。
近年、衛星の打上げ需要が急増する一方で国内での打上げ機会は限られており、高頻度打上げが可能な宇宙輸送システムの構築とともに、衛星搭載効率の向上なども必要となっており、Space BDでは、「TOHRO」の開発を通じ、国内ロケットによる多様な小型衛星の打上げ機会の創出と打上げ能力の最大化を目指すとしています。
なお、同プロジェクトでは、川崎重工業株式会社（東京都港区、代表取締役社長執行役員：橋本康彦）が連携機関となっており、Space BDの市場知見・顧客網と川崎重工の高い設計・製造技術を融合させ、開発から社会実装までを迅速に進めていくとしています。
スカパーJSAT、次世代衛星2機の打上げでSpaceXと契約締結
Credit: スカパーJSATYouTube
2025年12月8日、株式会社スカパーJSATホールディングス（東京都港区、代表取締役社長：米倉英一）は、子会社のスカパーJSAT株式会社が通信衛星「JSAT-31」「JSAT-32」の打上げサービスの調達先としてSpaceXを選定し、契約を締結したと発表しました。
スカパーJSATではすでにSpaceXと通信衛星「Superbird-9」の打上げについても契約を結んでおり、これら3機の次世代衛星2027年から順次打ち上げられる予定だということです。
打ち上げられる3機のうち、「JSAT-31」と「Superbird-9」は、軌道上で通信地域や伝送容量を柔軟に変更できる「フレキシブル衛星」で、日本を含むアジア太平洋地域で、多様なニーズに応える大容量かつ自由度の高い衛星通信サービスを提供できるということです。
また、「JSAT-32」はKaバンドの通信容量を増強するもので、同社が現在保有する17機の静止軌道衛星の通信容量を倍増させることで、航空機内でのインターネット接続や安全保障分野といった需要に対してより効果的・効率的な通信サービスを提供できるようになるとしています。
NASA、軌道上でのロボットアーム技術実証ミッションの計画を発表
2025年12月2日、アメリカ航空宇宙局（NASA）は、2027年後半に、産業界と協力して地球低軌道（LEO）でのロボットアーム飛行・運用試験ミッション「Fly Foundational Robots（FFR）」を実施する計画を発表しました（NASAによる発表）。
同ミッションでは、モーティブ・スペース・システムズ（アメリカ・カリフォルニア州、社長兼CEO：Chris Thayer、以下Motiv Space Systems）が開発したロボットアームが使用される予定で、同社のロボットアームは、無重力・低重力環境下での精巧な操作や、自律的なツールの使用、宇宙船構造上での歩行等が可能だということです。
NASAでは、この技術実証を通じて宇宙ロボット産業の育成と将来の科学的発見や探査ミッションに活用できる機器開発を目指すとしています。
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