Credit: 株式会社ispace プレスリリース
2026年7月29日、株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役:袴田武史)と三菱重工業株式会社(東京都千代田区、取締役社長CEO:伊藤栄作)は、2028年に予定している新ランダー(月着陸船)「ULTRA(ウルトラ)」の打上げについて、日本の基幹ロケット「H3」による打上げ輸送サービス契約を締結したと発表しました。
ispaceはこれまで、米SpaceXのファルコン9ロケットを用いて、2023年と2025年の2回にわたり月着陸船を打ち上げましたが、いずれも月周回軌道への到達にとどまり、月面軟着陸には失敗しています。現在は経済産業省のSBIR補助金を活用し、より大型の月着陸船「ULTRA」の開発を進めています。
H3ロケットは三菱重工が開発・製造を担当し、開発完了後の打上げ輸送サービスを担います。2026年6月には新形態となる「30形態」を打ち上げ、これまで8機中6機の打上げに成功しています。なお、「ULTRA」の打上げには、固体ロケットブースターを2本装着する「22形態」が使用される予定です。
世界的なロケット需要の高まりや輸送能力の確保が宇宙産業の課題となる中、海外ロケットへの依存度を下げ、国内で完結する輸送手段の確立が求められています。
両社は今回の契約を機に、将来的な月面インフラ構築や関連技術領域における協力関係強化についても検討を進め、国内産業が一体となった月面探査・輸送システムの形成を促進していくとしています。
【編集部よりお知らせ】ニュースのまとめや新着記事をお知らせ!メールマガジン(不定期配信)のご登録はこちらから