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超小型衛星「KOSEN-3」、JAXAの革新的衛星技術実証5号機の実証テーマに決定

独立行政法人国立高等専門学校機構香川高等専門学校(以下、香川高専)が提案機関となり8高専、2大学で開発を進める超小型衛星(以下、KOSEN-3)は2023年2月8日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の革新的衛星技術実証5号機に搭載する実証テーマの一つに決定したと発表しました。同年4月には新たな開発学生を含めた、参画校全体でのキックオフミーティングが開催される予定です。

Credit: 香川高等専門学校

革新的衛星技術実証5号機の実証テーマに決定

本件は、2022年9月に「革新的衛星技術実証4号機」の実証テーマとして選定されましたが、号機を変更し5号機での実証となりました。2023年4月には、新たに開発メンバーに加わる学生も含めた、参画校全体でのキックオフミーティングの開催が予定されています。

高専では、全国に51ある国立高専のスケールメリットを活かし、国立高専主体の超小型衛星の開発に取り組んでいます。2021年11月9日、「KOSEN-1」はJAXAのイプシロンロケット5号機により打上げられ、宇宙技術実証に成功。高専連携衛星3号機、通称「KOSEN-3」と呼ばれるこの超小型衛星は、高専が連携して開発する超小型衛星としては3機目となり、先行機にあたる「KOSEN-2」は、2022年10月に打上げが試みられましたが、辛くも宇宙に届きませんでした。

今回、国立高専及び都立高専8校による共同開発衛星第2号機「KOSEN-2」のプロジェクトチームに愛知工科大学、九州工業大学を新たに加えた上で「KOSEN-3」の共同開発が進められています。

「KOSEN-3」では、衛星の軌道寿命の長期化を図るための3つの宇宙実証を計画。軌道寿命の延長が実現できれば、長期間の地球観測ミッションを行うことが可能となります。また、超小型衛星「KOSEN-1」および「KOSEN-2」の開発ノウハウを継承した上でKOSEN-3の開発を進める中で、自らミッションを立案できるなど、宇宙開発の総合的な視点に立てる人材輩出を目指しています。

高専連携技術実証衛星「KOSEN-3」について

■テーマ名
「軌道維持用推進システムを搭載した次世代CubeSatの技術実証」

■軌道上での実証内容と人材育成
1.PPT(Pulsed Plasma Thruster)推進システによる軌道寿命の長期化の技術実証​
2.多機能で高性能化が可能な入手性の良い市販マイコンを高度に組み合わせたOBCの技術実証
3.高密度な次世代CubeSatに不可欠となる新規格の光無線バスの実証​
4.KOSEN-1およびKOSEN-2のノウハウを継承した衛星の運用とミッションの達成に、より多くの高専学生が参画する「KOSEN-3」を通じた、宇宙人材の育成・輩出

香川高等専門学校について

香川高専は、ともに長い歴史を持つ高松工業高等専門学校と詫間電波工業高等専門学校が統合して2009年10月に発足。本校には、本科7学科として機械工学科、電気情報工学科、機械電子工学科、建設環境工学科、通信ネットワーク工学科、電子システム工学科、情報工学科、また専攻科2専攻として、創造工学専攻と電子情報通信工学専攻を設置しています。高松キャンパスは創造工学系、詫間キャンパスは電子情報通信工学系とキャンパスそれぞれの特徴を活かしながら、両キャンパスの連携を強化することで、香川高専として魅力的な教育プログラムと教育環境を提供しています。