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衛星データ解析のPlanet、AI開発のAnthropicと提携 AIモデル「Claude」を分析に活用
2025年3月6日、衛星データ提供・解析事業などを展開するPlanet Labs PBC(アメリカ・カリフォルニア州、共同創業者兼CEO Will Marshall)は、大規模原語モデル(LLM)「Claude(クロード)」を開発するAnthropic PBC(アンスロピック、共同創業者兼CEO Dario Amodei)とのパートナーシップを通じて同社の地理空間データの分析にClaudeを使用すると発表しました(Planet Labsによる発表)。
Planetでは、Claudeの推論・パターン認識機能をPlanetがもつ地球観測データセットと組み合わせることで、リアルタイムに近い状態でのパターン認識・異常検出が可能になるとしています。
なお、両社はPBC(Public Benefit Corporation)という公共の利益や社会貢献を重視する企業形態をとっており、共通の価値観に基づいて衛星データとAIモデルの責任ある活用を進めていくとしています。
ispaceの米子会社、2026年の月面輸送ミッションに向け約11.5億円の契約金を受領

2025年3月10日、株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役 袴田武史)は、同社米国法人のispace technologies U.S.(アメリカ・コロラド州、CEO Ronald J. Garan Jr.)が、アメリカ航空宇宙局(NASA)による「商業月面輸送サービス(CLPS)」のタスクオーダーCP-12の契約に基づき、パートナーのhttps://www.draper.com/DRAPER(ドレイパー、アメリカ・マサチューセッツ州、代表兼CEO Jerry Wohletz)から約770万ドル(約11.5億円)の追加契約金を受領したと発表しました。
ドレイパーは独立非営利の技術開発組織で、長年宇宙開発領域にも携わっており、月面輸送に関しては、「Team DRAPER」としてCLPSに採択されています。ispace technologies U.S.はこのチームの一員となっており、同社はドレイパーを通じてタスクオーダーCP-12として2026年に月着陸船「APEX1.0」にNASAの科学機器を搭載して月の南極付近に輸送する計画です。
横倒しで着陸の月着陸船「アテナ」、ミッションを早期に終了

Credit: Intuitive Machines
アメリカ航空宇宙局(NASA)は、アメリカ中部標準時の2025年3月6日午前11時30分頃に月面に着陸したインテュイティブ・マシーンズの月着陸船「アテナ」のミッションを、7日午前12時15分をもって終了したと発表しました(NASAによる発表)。
「アテナ」は月面の土壌を掘削するためのドリルやガス等の分析を行うための機器を月面に輸送しましたが、横倒しの状態で着陸したために、これらの機器を完全に作動させることはできませんでした。
しかしNASAでは、「アテナ」はミッション終了までに250メガバイトほどのデータを収集することができたとしています。
また、「アテナ」には日本の株式会社ダイモン(東京都中央区、代表取締役 中島紳一郎、参考記事)が開発した月面探査車「YAOKI」が搭載されており、月面での写真撮影・データ送信に成功しました。

Credit: 株式会社ダイモン プレスリリース
スカパーJSAT、仏タレス・アレニア・スペースから新たに通信衛星の調達を発表

Credit: スカパーJSAT株式会社 プレスリリース
2025年3月10日、スカパーJSAT株式会社(東京都港区、代表取締役 執行役員社長 米倉英一)は、タレス・アレニア・スペース(Thales Alenia Space、フランス・カンヌ、CEO Hervé Derrey)と通信衛星「JSAT-32」の調達契約を締結したと発表しました。
「JSAT-32」は、スカパーJSATの日本エリア向け通信・配信サービス提供用衛星の後継機で、衛星通信で用いられるKuバンド・Kaバンドの周波数帯を用いて日本および周辺海域をカバーするほか、新たに搭載するスポットビームにより、需要が拡大する移動体向け通信にも対応するとのことです。
同契約でタレス・アレニア・スペースは衛星の設計・製造・試験・射場への納入に加え、関連する地上設備も提供。打ち上げは2027年の予定です。
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