Credit : Space Perspective
お仕事終わりの一杯や恋人とのデート場所に、ラウンジやバーに行く人は多いのではないでしょうか。いつもとは違う雰囲気を味わうことで、気分転換にはベストな場所です。しかし、そのようなディナーやカクテルを楽しむスポットが、宇宙に近い空間にも存在することを想像できる人はどのくらいいるでしょう。
アメリカの旅行会社・Space Perspective社は、成層圏でのスペースラウンジ「Spaceship Neptune」の内装を公開しました。
幻想的な静かな空間で、青い地球を眺めながら味わうお酒の味。夢のような体験が、ついに現実のものとなりそうです。
目次
宇宙空間で乾杯!「スペースラウンジ」の内装公開
たとえば宇宙食であれば、地上でも体験することはできます。しかし、実際に地上から遠く離れた空間で飲食することは、宇宙飛行士にしかできない体験のように想像しますよね。
Space Perspective社が建設するスペースラウンジ「Spaceship Neptune」は、なんと成層圏に浮かぶ優雅なくつろぎ空間。ホテルのような豪華な内装で、ディナーやカクテルを堪能できるのだそうです。家族や恋人と共に宇宙での乾杯、人生に1度は体験してみたいですね。
成層圏への旅行サービスを展開!Space Perspective社
Credit : Space Perspective
プロジェクトを進める同社は、2019年に誕生したばかりのアメリカの宇宙ベンチャー企業です。イギリスのデザイン会社PriestmanGoode社と共同で設計した高高度気球を活用し、“成層圏旅行”の実現を目指しています。
2021年6月にその気球による無人飛行テストを実施し、6時間以上の飛行に成功。テストでは地球の姿をカメラでしっかりと捉えることができたことで、次なる挑戦として、有人でのスペースラウンジ「Spaceship Neptune」が現実的なものとなりました。
カクテル片手に地球を眺望!「スペースラウンジ」での体験
Credit : Space Perspective
高度30kmまで到達するとされるスペースラウンジ「Spaceship Neptune」。滞在地点は成層圏であるため厳密には宇宙の“入口地点”となります。それでも地球を眼下に見渡せる場所に到達することができ、私たちが想像するような宇宙に近い体験ができるとされています。では、スペースラウンジ「Spaceship Neptune」内ではどのようなサービスが用意されているのでしょうか。
お酒やディナーで、幻想的な光景に酔いしれる
ラウンジといえばお酒やディナーを想像する人は多いでしょう。「Spaceship Neptune」ではバーが併設されており、自由にシャンパンやカクテルを注文できるとのことです。また、ラウンジ内にはラベンダーやバジル、ローズマリーといった香りのよいハーブが配置される予定で、これらはディナーの食材としても使用されるのだとか。グラスを片手に地球の青さを眼下に眺望。これ以上ない感動となりそうです。
インターネット接続で、感動をシェア
現代で欠かせないインターネット接続も、「Spaceship Neptune」内では可能となりそうです。ラウンジ内にはWi-Fiを完備予定。さらにはライブストリーミング用の機器の準備もしているとのことです。たとえば、成層圏から地球全体を映しながら、ライブ配信ができるチャンスもやってくるかもしれません。地上にいる家族や友人とリアルタイムに、目の前の感動をシェアできますね。
“宇宙一”壮観な「トイレ」
驚きの体験は他にもあります。ラウンジ内には360度の展望窓を設置。そのため、トイレ空間ですら、壮大な光景を見渡すことができるのです。冒険心のある人にとって、同プロジェクトは憧れを満たす絶好の機会となりそうです。
2024年ツアー提供予定。搭乗予約受付中
「Spaceship Neptune」のツアーの提供は2024年後半を予定しています。価格は1名あたり12万5,000ドル(約1,600万円)で、暗号通貨での支払いにも対応しているとのこと。すでに600名が予約済みとなっており、今後もその人気が続きそうです。
一度に搭乗できる人数は、操縦士と乗客で最大8名を想定しています。地球の上空を飛行する最大2時間を含め、飛行時間は合計約6時間。ぜひ自身の身体で、神秘的な空間を味わってみてはいかがでしょうか。
ロマンあふれる乾杯をしたい人に
青々と輝く地球に、限りなく拡がる宇宙―。それらを目の前にグラスを片手にする姿は、想像するだけでワクワクしてしまいます。どこまでも続く宇宙の果てに、思いを馳せながらラウンジで過ごす6時間の飛行は、まるで永遠に続く時間のように感じられるかもしれません。全人類のロマンが詰まった「Spaceship Neptune」への搭乗予約が始まる今、この機会を決して逃さないようにしましょう。
出典元:Space Perspective / Spaceship
綱嶋 直也