IHI、フィンランドの衛星企業と覚書締結 コンステ構築やデータのデュアルユース活用で協力

IHI、フィンランドの衛星企業と覚書締結 コンステ構築やデータのデュアルユース活用で協力
7月17日にKuva Space本社で行われたMoU締結式の様子。左から/フィンランド外務省 アジア・オセアニア局 局長 Jari Sinkari氏、Kuva Space CEO Jarkko Antila氏、IHI 代表取締役 副社長執行役員 航空・宇宙・防衛事業領域長 佐藤篤氏、在フィンランド日本国大使館 経済班 一等書記官 佐藤麻衣子氏
Credit: 株式会社IHI プレスリリース

2026年7月21日、株式会社IHI(東京都江東区、代表取締役社長:井手博)は、Kuva Space Oy(フィンランド・エスポー、CEO:Jarkko Antila、以下Kuva Space)と、ハイパースペクトル衛星コンステレーションの構築に向けた覚書(MoU)を締結したと発表しました。

両社で日本の国家安全保障および経済安全保障市場向けのコンステレーション構築と、衛星データのデュアルユース(軍民両用)活用を探求するということです。

ハイパースペクトル衛星は、従来の光学衛星よりも幅広い波長帯域で地表の情報を取得できるセンサーを搭載した衛星。撮影データの反射スペクトルの差異を分析することで、対象物の材質や状態、異常などを推定することができます。

IHIは昨年度からKuva Spaceの技術の試用・検証を進めてきたとのこと。MoU締結を受け、デュアルユースの活用方法の検討やコンステレーションの要件定義、日本国内での衛星製造を見据えた事業スキームの検討を共同で進めるということです。

Kuva Spaceは2016年設立の宇宙スタートアップで、現在2基のハイパースペクトル衛星を運用中。2027年には次世代衛星の打上げを予定しており、コンステレーションの拡張を目指しています。

IHIでは、将来的にハイパースペクトル衛星・合成開口レーダー(SAR)衛星に加え、光学衛星や次世代自動船舶識別システム(VDES)衛星、電波収集(RF)衛星、赤外線(IR)衛星などを組み合わせた衛星コンステレーションの構築を構想しており、SAR衛星分野ではすでにフィンランドのICEYEと連携し、今年5月からSAR衛星2基の運用を開始しています。

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