2021年11月19日(金)の夕方から宵にかけて、部分月食が起こります。今回の月食は多くの場所で欠け始めから終わりまでを見ることができ、食の最大では月のほとんどが欠けて見える状態になります。
部分月食は望遠鏡のような道具がなくても観察することができますが、当日の天気次第では見ることができないこともあります。そのようなときに、ぜひ使っていただきたい国内・海外での部分月食のライブ配信についてまとめました。
■目次
(1)2021年11月19日の部分月食
(2)国内・海外のライブ配信まとめ
(3)おすすめのライブ配信
(1)2021年11月19日の部分月食
月食は地球の影が月に映ることで見える現象です。地球の影によって月がすべて隠される場合は「皆既月食」、一部が隠される場合が「部分月食」と呼ばれます。
月食の様子(出典:photoAC)
2021年11月19日の部分月食では、月がほぼ東の空に昇り始める16時27分頃(東京都での目安)の少し前から欠け始め、空の高いところで移動するにつれて欠ける範囲が大きくなっていきます。18時2分頃には欠ける範囲が一番大きい「食の最大」となり、その後19時47分頃に食の終わりを迎えます。
天気が良ければ日本各地で見ることができますが、月が地平線から昇り始める「月の出」のタイミングは場所によって異なります。また、東京や大阪では月の欠け始めは地平線の下ですが、北海道や東北の一部地域では月の欠け始めから見ることができます。
2021年11月19日(金)の全国各地における月の出時刻(SPACE Media作成)
(2)国内・海外のライブ配信まとめ
月食は望遠鏡等の道具を使わずに観察することができ、さらに今回は全国各地でそのチャンスがありますが、このような天体現象も天候次第では観察することができません。
しかし、昨今は技術の発展により、天体現象のライブ配信が盛んになっています。そこで、ご自身の地域の天候がすぐれない場合に備えて、全国と世界の部分月食ライブ配信について紹介します。
中には専門家による解説が付くものもありますので、ぜひライブ配信を活用いただければと思います。
部分月食ライブ配信マップ(SPACE Media作成)
mapはこちらから
(3)おすすめのライブ配信
全国の部分月食ライブ配信の中でもおすすめのものを3つ紹介します。
・国立天文台
天文学の最先端研究をしている国立天文台が企画するライブ配信です。山岡均氏(国立天文台 准教授/天文情報センター長・広報室長)と渡部潤一氏(国立天文台 上席教授/副台長)による解説がおすすめポイントです。
【ライブ配信】部分月食(2021年11月19日)
[https://www.youtube.com/watch?v=mwrKHHRLxkk]
※国立天文台についての関連記事⇒https://spacemedia.jp/2021/10/22/00156/
・株式会社ビクセン
望遠鏡や双眼鏡などの総合光学機器メーカー「ビクセン」が企画するライブ配信です。実際に望遠鏡の開発をしているようなビクセン社員による解説がおすすめポイントです。
ビクセン 部分月食ライブ配信 2021年11月19日
【疑問を解決!】東大准教授&ビクセン社員が天文や機材の質問に答えます。
[https://www.youtube.com/watch?v=-niTHRbsQYQ]
・株式会社ウェザーニュース
気象情報会社ウェザーニュースが企画するライブ配信です。キャスターによるMCと専門家による解説、全国4か所からの生中継がおすすめポイントです。
「ほぼ皆既・部分月食」特別番組2021/2021年11月19日17時配信予定/Partial lunar eclipse
[https://www.youtube.com/watch?v=Q5Rpc0adHAk]
今回は、2021年11月19日に見られる部分月食の国内外のライブ配信を紹介しました。今週末金曜、1週間の疲れを癒しながら、直接観賞するのもよし、ライブ配信で家の中からじっくり満喫するのもよし―。秋の夜長を部分月食で楽しんでみてはいかがでしょうか。
SPACEMedia編集部