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宇宙ミュージアムTeNQが3月末で閉館へ!宇宙への感動に導く、これまでの歩みを辿る

東京ドームシティに位置する宇宙ミュージアムTeNQ(テンキュー)が、3月31日(金)に閉館する運びとなりました。

宇宙にまつわる様々なトピックを展示すると同時に、宇宙に関心を持つ人々への教育を提供してきた同施設。これまでの軌跡を振り返り、最後の機会に改めて宇宙の魅力を再発見しましょう。

エントランス(Credit:宇宙ミュージアムTenQ)

宇宙ミュージアムTeNQ、3月末で閉館

はじまりの部屋(Credit: 宇宙ミュージアムTeNQ)

宇宙を体感できるエンターテインメントミュージアムとして、8年以上に渡りインスピレーションを与えてきた宇宙ミュージアムTeNQ。遠い存在であった宇宙を身近に感じ、わくわくできる施設として、これまで宇宙に関心がなかった人にまで親しまれてきました。そのような中で、惜しまれつつも3月いっぱいで閉館となることが決定しました。

なお、閉館後については、決まり次第東京ドームシティ公式サイトにてお知らせとなる予定です。

TeNQのこれまでの歩み

小惑星探査機「はやぶさ2」が打ち上げに成功した2014年。そのような記念すべき年に、TeNQは「宇宙を感動する」をテーマに開館しました。以来、来場者数はのべ120万人を超え、数多くの人が同施設で宇宙のカルチャーを体感しています。

ロゴマーク(Credit: 宇宙ミュージアムTeNQ)

「天」「展」「点」を表すTeN、「Quest(探求・冒険の旅)」や「Question(問い)」、「心がキューッ」となる「Curiosity(キュリオシティ・好奇心)」などを表すQ、そして天球儀をシンボルとし、これまでにはない宇宙の表現をする施設のイメージを反映したロゴマーク。名称にも想いを込めて、TeNQは今日まで人々へ最先端のサイエンスを与えてきました。

宇宙への感動を与える、9つのエリア

「宇宙を感動する」を演出すべく、オープン当初から館内は「エントランス」「トンネル0(ゼロ)」「はじまりの部屋」「シアター宙(ソラ)」「サイエンス」「イマジネーション」「企画展示室」「つながる場所」「TeNQ宇宙ストア」の9つのエリアで構成されています。

シアター宙(Credit: 宇宙ミュージアムTeNQ)

中でも「シアター宙」では、直径11mの大型円形高解像度シアターを設置。4K超の高精細映像で、国際宇宙ステーション(ISS)から見た地球の実写映像も楽しめるという、新しい体験を演出しています。

また、「サイエンス」は東京大学総合研究博物館との産学連携プロジェクトによって開設されました。こちらのエリア内の研究室では、なんと実際に研究員が在籍しており、本物の研究データに触れることが可能。そのため、宇宙研究の「今」を知ることができるでしょう。

サイエンス(Credit: 宇宙ミュージアムTeNQ)

貴重なコラボレーションも実現

宇宙をたっぷりと味わえるエリア以外にも、同施設はさまざまなコラボイベントを開催し、宇宙の魅力を発信してきました。

TeNQがオープンした2014年には、初代ウルトラマンとコラボ。作品内に登場する宇宙怪獣が発したメッセージを基に、宇宙における人類の立ち位置、あり方について考えるという、新しい切り口で宇宙に迫りました。

さらに、2019 年にはウルトラマンゼロとコラボし、多元宇宙「マルチバース」について考察する企画展を実施しました。

TenQ × ウルトラマン企画展(Credit: 円谷プロ)

また、マンガ『宇宙兄弟』とも多くのコラボ企画を実現。TeNQ1周年目の2015年に最初のコラボ展を開催し、2年後の2017年には、『宇宙兄弟』連載10周年を記念したイベントを開催。『宇宙兄弟』が表紙を飾った歴代の『モーニング』表紙画像や直筆の「カラー原画」など、初公開となる貴重な展示も公開されました。

そして、JAXA(ジャクサ)で宇宙飛行士の募集が開始された2021年は、「宇宙飛行士」をテーマに企画展を実施。宇宙飛行士の魅力や世界観を存分に味わえる機会となりました。

TenQ × 宇宙兄弟企画展(Credit: 小山宙哉 / 講談社)

このように、従来とは異なる視点で展開する宇宙のエンターテインメントミュージアムとして、宇宙に関心を持つきっかけを今日まで私たちに提供してきています。

最後のイベント「TeNQ GAME SPACE -宇宙ゲームに挑戦!-」

TeNQの閉館前最後のイベントとして、「TeNQ GAME SPACE -宇宙ゲームに挑戦!-」が開催されます。

イベント内では、宇宙にちなんだ懐かしのアーケードゲーム機をはじめ、クレーンゲーム機やカプセルトイ、ボードゲームなどが体験できるのだとか。

また、館内施設のお得な利用や「シアター宙」の特別プログラムを楽しめる「#TeNQテンキュー キャンペーン」も実施されます。

イベント期間は2月2日(木)から3月31日(金)。閉館となる最後の日まで、宇宙の新しい魅力を発見することができそうですね。

■宇宙ミュージアムTeNQ
所在地:東京都文京区後楽1-3-61 黄色いビル 6F

アクセス:JR「水道橋駅」西口より徒歩約2分
営業時間:平日11:00~18:00(最終入館17:00まで)、土日祝10:00~19:00(最終入館18:00まで)整備休館日2月1日(水) ※感染予防対策として、時間短縮営業中

料金:一般1800円、高校・大学・専門学校生1500円、シニア(65歳以上)・4歳~中学生1200円 ※ファミリーデーを除く、4歳未満の入館不可 ※2023年3月の入館については、「事前日時指定制」として前売券をセブンチケットにて販売。前売券で各回予定数に達した場合、当日券の販売はなし


東京ドームシティ公式サイト:https://www.tokyo-dome.co.jp/
宇宙ミュージアムTeNQ公式サイト:https://www.tokyo-dome.co.jp/tenq/