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天地人、「ドイツ・NRW州ハンズオン支援プログラム」に採択 欧米市場進出を加速

Credit: 株式会社天地人 プレスリリース

2023年11月27日、JAXA認定の宇宙ベンチャー・株式会社天地人(東京都中央区、代表取締役 櫻庭康人)は、東京都中小企業振興公社が支援する「ドイツ・NRW州ハンズオン支援プログラム」に採択されたと発表した。

同プログラムを通じて自社サービスの欧米市場展開の足がかりにする構え。

今回天地人が採択されたプログラムでは、東京都と海外都市が締結した中小企業支援に関する覚書に基づき、相手都市が有するネットワークを活用した海外展開支援が行われる。

ドイツ・NRW(ノルトライン=ヴェストファーレン)州は、ヨーロッパの中心に位置し、ドイツの一大経済地域として事業展開が期待されている。
同社は、現地支援機関や日系コミュニティ、専門家などのネットワークを活用し、ドイツ・NRW州での効果的な現地展開に向けた戦略策定のサポートを受けることになる。

欧州市場での展開を目指す事業は、「天地人コンパス 宇宙水道局:Tenchijin Compass “KnoWaterleak”」。

複数の地球観測衛星から漏水に影響を及ぼす環境要因のデータ群(地表面温度、光学画像、気象データ、植生変化、SARなど)と、水道管の材質、使用年数、漏水履歴など水道事業体が保有する水道管路のデータを組み合わせ、同社独自のアルゴリズムを基にAI技術で解析。約100m四方の地区ごとに漏水リスクを評価することができ、システムでリスクの確認・管理も可能。

「天地人コンパス 宇宙水道局」のサンプル画像。5段階の色分けで水道管の漏水リスクを示している(赤色が最も高リスク)
Credit: 株式会社天地人 プレスリリース

同システムで日常的に漏水地点を登録・管理することで、AIが蓄積した漏水データを基に漏水リスクを再評価(精度向上が期待)することもでき、同社が2022年度に行った内閣府との実証実験や他自治体へのヒアリングでは、点検費用が最大65%、調査期間が最大85%、削減される効果が期待されるとされているという。

今回のプログラム採択に際し、フランスを拠点に海外事業開発を進めている株式会社天地人 海外事業開発の浦部雄平氏は「天地人はこれまでヨーロッパ、アジア、アフリカにて海外展開を進めてきました。今回、東京都様の支援を受け、ドイツNRW州の自治体や企業と提携し、宇宙水道局のヨーロッパ展開を加速します。水の問題は気候変動の影響も受けており、近年ヨーロッパでの重要な問題の一つと捉えられています。天地人のソリューションにより、持続可能な街づくりに貢献します」とコメントしている。

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