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天地人、水域の変化データから土地を評価するWebGISサービスの無料提供を開始

JAXA認定の宇宙ベンチャー、株式会社天地人(東京都中央区、代表取締役 櫻庭康人)は2023年7月24日、水域の変化を表すデータから土地を評価できるWebGISサービス「天地人コンパス WaterWatch α」の提供を開始したと発表した。同サービスは、アカウント登録の必要がなく無料で利用できる。

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Credit: 株式会社天地人

東南アジアでの洪水被害に注目し開発、ダムの維持管理の効率化を目指す

同社が提供する「天地人コンパス」は、地球観測衛星の宇宙ビッグデータをはじめとするさまざまなデータをもとに、解析、可視化、データ提供を総合的に行う土地評価サービス。
農業生産から都市開発まで、あらゆる目的に合わせてカスタマイズすることが可能で、ビジネスにおいて最適な土地を宇宙から見つけられる。

これまで、宇宙から稲の栽培環境をモニタリングし、より美味しい米の栽培を目指す「宇宙ビッグデータ米」プロジェクトや、キャンプ場候補地を宇宙から衛星で探すプロジェクト、複数の土地の類似性を気象の観点から評価するプロジェクトなどで活用されてきた。

今回発表された「天地人コンパス WaterWatch α」は、東南アジアでの洪水被害に注目したエンジニアインターン生が中心となり開発。
衛星データを活用して過去の水位情報を取得し、指定した水域の時系列の水域面積割合の変化を表示することが可能だという。

表示されたグラフのプロット上を選択すると、ほぼタイムラグなしで日付と面積割合、その時点の水域面積の画像が表示され、基準となる水域面積とどのくらい異なるかを判断できる。

Credit: 株式会社天地人

ダム流入量予測の精度向上や水量予測によるハザードマップの作成に活用

同サービスは、衛星データからの水位情報を活用しダムからの水の放出量の判断に役立てることで、ダム管理会社の人手不足解消やリモート管理推進に寄与することが期待される。

また、過去の水量データを取得し解析することで、天候によって左右される水量の予測が可能になると期待されており、この技術を活用すると、洪水によって危険になる場所を把握するためのハザードマップや船が航行できる水量があるかを確認するシステム、農業や浄水場での水質管理などの活用方法が可能となる。

同社は今後、同サービスに搭載されている水域データを、随時更新・追加するとしている。

「天地人コンパス WaterWatch α」は下記から利用可能。https://waterwatch.compass.tenchijin.co.jp/map