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Synspectiveが70億円を調達、創業以来の累計調達額は281.9億円に

Credit: 株式会社Synspective プレスリリース

2024年6月20日、株式会社Synspective(東京都江東区、代表取締役CEO 新井元行)は、野村スパークス・インベストメント株式会社が運用する日本グロースキャピタル投資法人、ジャフコグループ株式会社が運用する投資事業有限責任組合、みずほキャピタル株式会社が運用する投資事業有限責任組合などから、シリーズCラウンドによる第三者割当増資により70億円の資金調達を実施したと発表した。

今回新たに調達した資金は、主に小型SAR衛星の開発・製造・打上・運用、量産施設の本格稼働に向けた準備や、衛星データソリューションの開発とグローバル展開等に充てられる。

同社によると、第三者割当増資による創業以来の累計調達額は281.9億円、融資契約額は83億円を達成したことになるという。

Synspectiveは小型SAR衛星の開発・運用と衛星による観測データを活用したソリューションサービスを提供。2024年3月13日に自社4機目の小型SAR衛星「StriX-3」を打ち上げ、軌道投入と通信、アンテナ展開に成功しており、2020年代後半には30機の小型SAR衛星コンステレーションを構築して広範囲、高頻度の地上観測を可能にすることを目指している。

今回の資金調達に際し、代表取締役CEOの新井元行氏は、実証を重ね信頼性の上がった小型SAR衛星とアナリティクスを利用した事業拡大を進めるとコメント。調達した資金を活用し、年内の量産工場稼働や、グローバル事業展開の本格化を進めていくとしている。

6月18日に、米Rocket Lab社と今後の衛星10機の打ち上げ契約を締結したばかりの同社(関連記事)。
着実に衛星の機数を増やしながら他社との提携なども進めている同社の動向に、引き続き注目したい。

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