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ispace、地球-月間領域の経済圏構築に向け「ルナ・アドバイザリー・ボード」を創設

Credit: 株式会社ispace プレスリリース

2024年9月10日、株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役 袴田武史、参考記事)は、宇宙業界における国際的かつ多角的な知見と、豊富な経験をもつリーダーを含むメンバーで形成された、ispace・ルナ・アドバイザリー・ボード(ispace Lunar Advisory Board)を設置すると発表した。

地球から月軌道周辺までの領域を「シスルナ(cislunar)空間」と言い、月面資源開発に取り組むispaceでは、月と地球を1つのエコシステムとする経済圏の創出「Moon Valley 2040構想」を掲げている。

初期のボードメンバーには、元 欧州宇宙機関(ESA)事務局長のジャン-ジャック・ドルダン(Jean-Jacques Dordain)氏、元 内閣府大臣官房宇宙審議官(後に宇宙開発戦略推進事務局長)の小宮義則氏、元 SpaceXコマーシャルビジネス担当上級副社長の友也・トーマス・オシネロ(Tom Ochinero)氏と、元 NASA科学ミッション本部副本部長のアラン・スターン(Alan Stern)氏の4名が就任。

シスルナ経済圏を構築するうえでの事業戦略や政策、技術、国家安全保障、社会経済評価に関連する課題について、ispaceの経営メンバーに対し洞察とアドバイスを提供することが期待されているという。

ispace 代表取締役CEO・ファウンダーの袴田武史氏は、ボード創設にあたり重要視したのは「多角的かつ包括的に私たちの課題にアプローチできる人材を集めること」だったとコメント。宇宙領域で多くの業績を挙げてきたボードメンバーの助言をもとに、グローバルな事業展開を進めていきたいとした。

人類の経済活動が及んでいないシスルナ領域での経済圏構築は前例のない取り組みであり、日米欧で宇宙開発や宇宙政策を牽引してきたキーパーソンで構成されたボードの助言は、ispaceの今後の事業戦略策定にとって重みのあるものになりそうだ。

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