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3/3宇宙ニュース・月着陸船ブルーゴーストが軟着陸に成功 民間企業で2社目 ほか3件

ファイアフライ・エアロスペースの月着陸船・ブルーゴーストが軟着陸に成功 民間企業で2社目

Credit: Firefly Aerospace ウェブサイト

現地時間の2025年3月2日午前2時34分(米国中部標準時)、米宇宙開発企業のファイアフライ・エアロスペース(Firefly Aerospace、アメリカ・テキサス州、CEO Jason Kim)が打ち上げた同社の月着陸船「ブルーゴースト(Blue Ghost)」が、月への軟着陸に成功しました(Firefly Aerospaceによる発表)。

昨年2月には同じく米国の宇宙開発企業であるインテュイティブ・マシーンズが民間企業として初めて着陸船「Nova-C(オデュッセウス)」を着陸させたのに続き、2社目となります。

「ブルーゴースト」にはペイロード(積荷)としてアメリカ航空宇宙局(NASA)の科学研究機器10個が搭載されており、今後約14日間、各種の実証やサンプルの収集などが行われる予定です。

なお、インテュイティブ・マシーンズの2機目の着陸船「Nova-C(アテナ)」が来週に、日本の宇宙開発企業ispaceの月着陸船「レジリエンス」が5月頃に月に着陸する予定であり、民間企業による月探査・月への輸送が熱を帯びつつあります。

JAXA大西卓哉宇宙飛行士搭乗の「クルー10」、3/13(木)朝に打ち上げが決定

大⻄宇宙飛行士ISS⻑期滞在ミッションJAXAロゴマーク
Credit: JAXA 大西宇宙飛行士 ISS 長期滞在ミッションプレスキット

2025年2月28日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、大西卓哉宇宙飛行士が搭乗する国際宇宙ステーション(ISS)のクルー交代ミッション「クルー10(Crew-10)」の打ち上げが日本時間の2025年3月13日(木)8時48分(現地時間 12日19時48分)に決定したと発表しました。

打ち上げはアメリカ・フロリダ州にあるケネディ宇宙センターから行われ、大西宇宙飛行士は約半年間、ISSに滞在することになっています。

日揮、JAXA事業「有人与圧ローバー開発に係る技術管理支援業務」に採択

有人与圧ローバーCG
©TOYOTA

日揮ホールディングス株式会社(神奈川県横浜市、代表取締役会長CEO 佐藤雅之)は、海外EPC事業会社である日揮グローバル株式会社(神奈川県横浜市、代表取締役社長執行役員 ファルハン・マジブ、参考記事)が、2月19日付で宇宙航空研究開発機構(JAXA)の公募「2024年度・2025年度 有人与圧ローバー開発に係る技術管理支援業務」に採択されたと発表しました。

有人与圧ローバーは、居住と移動の機能を併せ持つ探査車で、アルテミス計画の月面探査を担う重要な要素です。

JAXAは2019年3月にトヨタ自動車株式会社と有人与圧ローバーの技術検討を協力して加速することに合意しており、現在、2031年の打ち上げを目標として開発を進めています。

日揮グローバルは今回採択された事業において1)NASAとの技術的な調整の支援、2)プロジェクト遂行に必要な文書類の案作成およびトレーサビリティ管理、3)システム仕様の設定に伴うレイアウト検討および熱解析等の各種解析業務、の3点を主に実施し、ローバー開発を支援していくとしています。

宇宙戦略基金、「衛星サプライチェーン構築」関連の実施機関が決定

Credit: 宇宙戦略基金 ウェブサイト

2025年2月28日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、「宇宙戦略基金」で公募を行っていた技術開発テーマのうち、「衛星サプライチェーン構築のための衛星部品・コンポーネントの開発・実証」(経済産業省計上分)について、実施機関を決定したと発表しました。

本事業では、衛星や軌道上サービスにおける国際競争力獲得にもつながる衛星システムの実現と、そのために必要な衛星・部品コンポーネントの開発推進・社会実装、また衛星製造のためのサプライチェーンを構築・革新する仕組みの検討を目的に公募を行っていました。

それぞれの実施機関と技術開発課題名は下記の通りです。

A:衛星サプライチェーンの課題解決に資する部品・コンポーネントの技術開発(補助)

実施機関(代表機関)技術開発課題名
株式会社ウェルリサーチ
(研究代表者:渡辺和樹)
宇宙用国産ループヒートパイプ(LHP)の開発
NECスペーステクノロジー株式会社
(研究代表者:大瀬貴之)
国産COTS品の宇宙転用による高性能・低コストバッテリ開発
NU-Rei株式会社
(研究代表者:小田修)
衛星用軽量低コスト高性能新型リチウムイオンのバッテリーの開発
コンポジットテーラーズ株式会社
(研究代表者:尾崎毅志)
CFRP主鏡を有する超軽量CFRP望遠鏡の開発
シャープエネルギーソリューション株式会社
(研究代表者:山口洋司)
宇宙用化合物薄膜太陽電池シートの製造技術開発
株式会社ジーエス・ユアサ テクノロジー
(研究代表者:瀬川全澄)
第5世代宇宙用リチウムイオン電池の開発および実用化体制の構築
三菱電機株式会社
(研究代表者:浅野なつき)
国産太陽電池セル・カバーガラスおよび搭載アレイの開発

B:特に自律性の観点から開発が必要な部品・コンポーネントの技術開発(委託)

実施機関(代表機関)技術開発課題名
三菱電機株式会社
(研究代表者:浅野なつき)
国産太陽電池セル・カバーガラスおよび搭載アレイの開発

C:衛星サプライチェーンの構築・革新のための横断的な仕組みの整備に向けた FS(委託)

実施機関(代表機関)技術開発課題名
株式会社INDUSTRIAL-X
(研究代表者:八子知礼)
衛星メーカー間における衛星アーキテクチャ共有及び開発プロセスの標準化・効率化に係るFS
一般財団法人衛星システム技術推進機構
(研究代表者:鈴木隆太)
宇宙環境試験の課題整理及びCOTS部品の利用促進に関する検討・FS

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