2026年7月12日、欧州宇宙機関(ESA)は、2025年の宇宙経済の動向をまとめた年次報告書「Report on the Space Economy 2026」を公表しました(ESAによる発表)。
2025年の世界の宇宙関連公的投資は1,190億ユーロ(約22兆円)となり、前年比3%減少。米国の防衛予算の減少やアメリカ航空宇宙局(NASA)予算の伸び悩みなどが要因ですが、2026年以降は主に米国の弾道ミサイル防衛構想「ゴールデン・ドーム(Golden Dome)」に伴う防衛関連支出の増加を背景に、再拡大が見込まれています。
一方、民間投資は117億ユーロ(約2.2兆円)と前年比60%増加し、過去最高を更新しました。
地域別では、米国が公的投資の58%を占め首位を維持。欧州の公的投資は135億ユーロ(約2.5兆円、前年比12%増)、民間投資は14億ユーロ(約2,590億円、同8%減)で、ドイツ主導の防衛投資拡大が目立ちます。また、中国は93回の打上げを実施したほか、政府系プログラムによる打上げ質量では世界シェアの46%を占めたとのことです。
主な数値として、世界全体の打上げ回数は324回(前年比25%増)で、軌道投入された衛星の数は4,556機(同58%増)。宇宙機器の製造・打上げ市場(アップストリーム)は750億ユーロ(約13.9兆円、同20%増)で、宇宙データ・通信などの利用サービス市場(ダウンストリーム)は4,890億ユーロ(約90.5兆円、同7%増)という結果となりました。
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