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日本発宇宙スタートアップのSpace Quarters、フランス国立宇宙センター(CNES)から宇宙建築技術の研究を正式受諾

株式会社Space Quarters(以下Space Quarters)は2023年3月10日、宇宙空間での溶接技術を用いた建設技術が宇宙空間の発展に寄与する可能性があると認められ、フランス政府機関であるフランス国立宇宙センター(CNES)と正式に研究契約を締結したと発表しました。

Credit: フランス国立宇宙研究センター

株式会社Space Quartersの取り組み

Space Quarters は電子ビーム溶接技術を用いた宇宙空間での大型構造物の建設サービスを提供している日本発宇宙スタートアップです。日仏の宇宙関連スタートアップが、創業からわずか半年でフランス政府の宇宙機関であるCNESから研究契約を獲得したのは、日本の宇宙開発史上最速となります。本研究では、2023年に宇宙空間の組立技術の市場性に関する研究、既存の従来の宇宙建造技術との比較研究およびそれらの技術の適用方法と適用分野の研究の結果が報告される予定です。

その背景として、ロケットの革新を中心に宇宙へのアクセスコストが混乱し、民間の宇宙ステーションが運用され始めると、多くの企業が大型宇宙構造物の建設プロジェクトに目を向けるようになります。しかし既存の技術では、これらの計画のほとんどは、ランチャーのフェアリングサイズによるサイズ制限、スペースデブリの危険性および宇宙構造の展開に大きなコストがかかります。 同社が開発した技術はこれらの課題を解決することが期待されており、日本、フランス、ヨーロッパでの事業展開や技術協力を行うとともに、「インフラを通じて宇宙へのアクセスを開き、可能性の領域を拡大する」という同社の企業ビジョンを実現します。

Space Quarters 公式サイト
https://space-quarters.com/

Credit: 株式会社Space Quarters