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将来宇宙輸送システムが福島県南相馬市と連携協定締結 福島支社も開設

Credit: 将来宇宙輸送システム株式会社 プレスリリース

高頻度宇宙輸送の実現を目指す将来宇宙輸送システム株式会社(東京都中央区、代表取締役 畑田康二郎)は、福島県南相馬市(市長 門馬和夫)と2024年3月28日に連携協定を締結したと発表した。自治体との連携協定締結は同社として初めて。

将来宇宙輸送システムは、「完全再使用型の単段式宇宙往還機」(SSTO)を用いた高頻度宇宙輸送を2040年代に行うことを最終目標とし、今後5年程度で再使用型の宇宙輸送機を開発することを目指して事業を進めている。

一方の福島県南相馬市は、航空宇宙分関連を含む新産業の創出・育成のために実証実験のサポートや域内の事業者との連携支援を行うなど、事業者の支援に力を入れてきた。

具体的な連携事項は下記の4点。

1. 再使用型ロケットの各種試験場・開発拠点の確保に関する事項南相馬市は、同社が南相馬市内で行う開発に際して、各種試験場や開発拠点等の候補地の情報提供等の協力を行う
2. 再使用型ロケット開発における南相馬市内事業者との連携に関する事項南相馬市からの情報提供や支援を通し、同社は南相馬市内の事業者との連携を目指す。加えて、将来的な同社の宇宙関連サービスの事業化を見据えて、同社は南相馬市内の事業者と再使用型ロケット製造における協力体制の構築を目指す
3. 市内教育機関と連携した宇宙関連技術の人材教育に関する事項同社は南相馬市内の教育機関を対象とした出前授業等を通じて、市内の学生が宇宙関連技術について学ぶ機会を創出し、次世代を担う人材の育成に協力する
4. 同社及び市の認知度向上に関する事項同社及び南相馬市の双方は、この協定による取組に対して積極的な情報発信を行い認知度向上に努める

さらに、福島支社を開設して南相馬市内での取り組みの加速も目指す。

南相馬市には、Rockoon方式での衛星打ち上げロケット開発を進めるAstroXが本社を構えるほか、インターステラテクノロジズやElevationSpaceも支社を設置している。
この連携協定の締結が、宇宙ビジネスの活性化とともに、南相馬市を中心とした東北の経済活性化にもつながることを期待したい。

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