2023年12月20日、宇宙往還を可能とする輸送システムの実現に取り組む宇宙スタートアップの将来宇宙輸送システム株式会社(東京都中央区、代表取締役 畑田康二郎)は、2040年までに実現予定の宇宙旅行の先行予約(アンケート)を開始したと発表した。
また、三井住友海上株式会社が取り組む宇宙旅行における補償・サービスの提供に向けた検討に同社も参画する意向を表明した。
今回の将来宇宙輸送システムの取り組みは、「宇宙旅行の先行予約」と題して、2030年代からの宇宙旅行本申込に向けたアンケートを行うもの。
アンケート回答者には今後、宇宙旅行に関する優先的に案内するとともに、回答情報をふまえて宇宙旅行の事業検討を本格開始する。また、宇宙旅行パートナー企業の募集も行う。
同社では11月に開催されたNIHONBASHI SPACE WEEK 2023からアンケートを行っており、宇宙旅行の目的や心配事などについてすでに回答を得ている。
それによると、「宇宙旅行の目的」では「家族旅行」が52.6%と約半数を占め、次に「冒険」(44.7%)、「観光」(28.9%)と続いた。
また「宇宙旅行の心配事」については「移動の安全性」(44.7%)がトップで「宇宙ホテルの安全性」(31.6%)と続き、宇宙旅行関心層が安全性に懸念をもっている様子がうかがわれた。
宇宙旅行 先行予約(アンケート)回答はこちらから
同社は完全再使用型の単段式宇宙往還機(SSTO)を用いた高頻度宇宙輸送の実現を目指しており、宇宙旅行に関しては2030年代の本申込の受付開始、2040年代の就航開始を目標としている。
今回の先行予約アンケート実施に際し、将来宇宙輸送システムでは特設サイトを開設しており、7泊8日の宇宙旅行プランや宇宙でできる体験のイメージ、想定費用などを掲載している。
実際の宇宙旅行実現までにはまだ少し時間がかかりそうだが、実際どのような宇宙旅行事業につながるのか、今後の推移を楽しみにしたい。