• HOME
  • ニュース
  • 衛星データのAI解析技術を活用して地球外生命の探査に挑戦 スペースシフト - SPACE Media

衛星データのAI解析技術を活用して地球外生命の探査に挑戦 スペースシフト

Credit: 株式会社スペースシフト プレスリリース

地球観測衛星のデータ解析サービスを提供する株式会社スペースシフト(東京都千代田区、代表取締役CEO 金本成生)は、2024年4月2日、熊本大学大学院先端科学研究部教授の高橋慶太郎氏とともに地球外生命探査に挑戦すると発表した。

2009年設立のスペースシフトは、地球観測衛星のデータをAIで解析することで人の目では検知できない地上・海上の物体や、土地の変化などを検出するサービス、農業や災害モニタリングのサービスなどを提供している。

特にSAR衛星による地球観測データの解析技術については、元データとなる電波の波形そのものから変化検知を行うAIを開発しており、その電波の解析技術を、地球外知的生命探査(SETI)に応用するという。

SETIとは?

「SETI」とは、Search for Extra-Terrestrial Intelligenceの頭文字からなる言葉で、地球外に存在する可能性のある技術文明の痕跡を検出しようとする取り組み。
SETIでは宇宙空間から届くさまざまな電磁波を捉えることで、そこに生命由来の信号が含まれていないかを探索するのが一般的な手法。代表的なものには、1999年から2020年まで実施された分散コンピューティングによるSETI探索プロジェクト「SETI@home」などがある。

AI技術を活用し、より高精度な探査に挑戦

今回、地球外知的生命体の探査に挑戦するスペースシフトでは、電波望遠鏡を用いて「宇宙から地球を見たときに、どのような人為的な信号が観測されるのか」などの検証を行っている、熊本大学の高橋慶太郎教授の協力を得て実施する。

Credit: 株式会社スペースシフト プレスリリース

同社では、これらの観測・検証結果を学習させたAIを開発することで、これまでは見逃されてきた信号パターンを検知可能とし、より高精度なSETIの実施や、RAWデータ解析(SAR衛星データを用いた従来の画像化処理を経ない物体検知技術)のアイデアの応用などを計画している。

AI技術によって地球外知的生命の探査がどう進化するか、注目だ。

あわせて読みたい