目次
Blue Originのロケット「ニューグレン」、1月10日に打上げ
2025年1月6日、Amazon創業者のジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)氏が率いるアメリカの宇宙ベンチャー・Blue Originは、同社が開発するロケット「ニューグレン(New Glenn)」を現地時間(アメリカ東部標準時)の1月10日に打ち上げる予定だと発表した(Blue Originによる発表)。
打上げ場所はフロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地で、打上げの時間枠は同日午前1時からの3時間。
なお、1月10日にはSpaceXの大型ロケット「スターシップ(Starship)」の7回目の試験飛行も行われるのではないかとされていたが、1月7日付のニュースサイト・TESLARATIによると、SpaceX CEOのイーロン・マスク(Elon Musk)氏は、火曜日にXで行ったライブ配信の中で「3〜4日遅れる」とし、新しい打ち上げ日程は「おそらく来週」に設定されるだろうと語ったとしている(TESLARATIによる報道)。
ファイアフライ・エアロスペースの月着陸船、1月15日に打上げ 日本のispaceの月着陸船も相乗り
2025年1月15日午前1時11分(アメリカ東部標準時)、アメリカの宇宙ベンチャーであるファイアフライ・エアロスペース(Firefly Aerospace、CEO Jason Kim)の月着陸船「ブルー・ゴースト(Blue Ghost)」が打ち上げられる(ファイアフライ・エアロスペースのブルー・ゴースト紹介ページ)。
同機は打ち上げ後、地球を25日間周回した後で月遷移軌道に入り、さらに月を16日間周回。その後、月の表側、北東半球にある「危機の海」に着陸する予定。
ブルー・ゴーストの月着陸ミッションはアメリカ航空宇宙局(NASA)の商業月面輸送サービス(Commercial Lunar Payload Services:CLPS)に基づくもので、10個の科学技術機器を月面に送り届ける。
今回、ブルー・ゴーストはSpaceXのロケット・ファルコン9(Falcon 9)で打ち上げられるが、ファルコン9には、日本の宇宙スタートアップ・ispaceの月着陸船「レジリエンス(Resilience)」も相乗りする。
スペースデータ、月面政策の専門機関と覚書を締結 月面開発と政策協力を推進
2025年1月8日、株式会社スペースデータ(東京都渋谷区、代表取締役社長 佐藤航陽、参考記事)は、月面政策に特化した世界唯一の専門アドバイザリー機関Lunar Policy Platform(Director Antonino Salmeri)と、月面開発の促進に向けた政策フレームワークとデジタルソリューションの強化を目的とした覚書(MOU)を締結したと発表した。
両者は今回の戦略的パートナーシップを通じて下記の3点で協力。持続可能な月面探査のグローバルアジェンダ(世界的課題の解決)を推進に注力したいとしている。
- 月面開発における世界的なルールメイク・政策の検討
- 産業イノベーション
- 月面デジタルツイン
2029年の小惑星アポフィス最接近に向け、産学国際連携による探査プロジェクトが始動
2025年1月8日、株式会社ロフトワーク(東京都渋谷区、代表取締役社長 諏訪光洋)と、世界中に拠点をもつクリエイティブコミュニティFabCafe、千葉工業大学 惑星探査研究センター(千葉県習志野市 所長 荒井朋子)は、2024年11月に初の産学国際連携による小惑星探査プロジェクト「Project Apophis」を始動させたと発表した。
直径約340メートルの小惑星アポフィスは、2029年4月13日に地球から約32,000キロメートルの距離にまで接近すると言われており、約36,000キロメートルという静止衛星の軌道高度よりも近くなる。
「Project Apophis」では、この貴重な観測機会に向けて探査機による観測ミッションの実行を目指す。ミッション実施に向けては、広い分野から資金調達を募るとともに、領域を横断したコラボレーションを予定するほか、宇宙・非宇宙分野を問わず、ビジネス共創のためのコンソーシアムの形成やスタートアップ向けプログラムの実施や情報発信なども行っていくという。