目次
AstroX、18億円の資金調達を実施 ロケット開発投資と人材採用を強化
2025年11月28日、AstroX株式会社（福島県南相馬市、代表取締役CEO：小田翔武）は、13.6億円のエクイティファイナンスと、複数の金融機関からの4.4億円のデットファイナンスにより、合計18億円の資金調達を実施したと発表しました。
今回調達した資金は、2026年内の宇宙空間到達を目指して、ロケット開発投資と人材採用を強化に充てられるということです。
AstroXは、気球を用いて空中からロケットを発射する「Rockoon方式」による衛星軌道投入ロケットの開発を行っている宇宙スタートアップで、2022年設立。南相馬市に拠点を置き、昨年11月には同市沿岸部にて、高度10キロメートル級のハイブリッドロケットの発射実験に成功しています（参考記事）。
その後も小型ハイブリッドロケットエンジンの短秒時地上燃焼試験や、姿勢制御装置動作確認、風洞試験等を実施しており、2026年内にロケットの宇宙空間到達を目指して開発を進めていくとしています。
長期滞在クルーを乗せた「ソユーズ」、ISSに到着 打上げ時に施設損傷
現地時間の2025年11月27日午後2時27分、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から3名の宇宙飛行士を乗せた有人宇宙船「ソユーズ MS-28」が打ち上げられ、約3時間後に国際宇宙ステーション（ISS）にドッキングしました（NASAによる発表）。
今回、「ソユーズ MS-28」に搭乗していたのは、アメリカ航空宇宙局（NASA）宇宙飛行士のクリス・ウィリアムズ（Chris Williams）氏と、ロシアの宇宙機関ロスコスモス（Roscosmos）宇宙飛行士のセルゲイ・クド-スヴェルチコフ（Sergey Kud-Sverchkov）氏、セルゲイ・ミカエフ（Sergey Mikayev）氏の3名です。
3人は、第74次長期滞在クルーとして約8カ月、軌道上で研究活動やISSのメンテナンス業務などに従事する予定です。
なお、同日、Roscosmosは発射台の複数箇所で損傷が見つかったため、施設の状態を評価していると発表しましたが、必要なパーツ等はすべて準備されており、近く復旧できるとしています（タス通信による報道）。
準天頂衛星システム「みちびき7号機」、来年2月に打上げ予定
2025年12月1日、宇宙航空研究開発機構（JAXA）と三菱重工業株式会社（東京都千代田区、取締役社長CEO：伊藤栄作）は、H3ロケット9号機による準天頂衛星システム「みちびき7号機」の打上げを、来年2月1日（日）に実施する予定だと発表しました。
打上げ予定の詳細は下記の通りです。
打上げ予定日：2026年2月1日（日）
打上げ予定時刻：16:30～18:00（日本標準時）
打上げ予備期間：2026年2月2日（月）～2026年3月31日（火）
打上げ場所：種子島宇宙センター 大型ロケット発射場
なお、7号機の打上げに先立ち、今週末の7日（日）には、H3ロケット8号機による「みちびき5号機」の打上げが予定されています（参考記事）。5号機、7号機の打上げが完了して軌道上での運用が開始されれば、「みちびき」は7機体制となります。
スペースデータ、AI・宇宙などの高度テクノロジー社会に適応した「未来人材」を育成するコミュニティを開設
2025年12月1日、株式会社スペースデータ（東京都港区、代表取締役社長：佐藤航陽）は、メンバーシップ型コミュニティ「Singulab（シンギュラボ）」を開設したと発表しました。
同コミュニティは、急速に加速するAI・宇宙・ロボティクス・仮想現実などの高度テクノロジー社会に適応し、未来を創る力をもつ「未来人材」の育成が目的。
同社では、宇宙・AI技術を基盤とする事業開発を行う中で、これからの時代に求められる「未来人材」を体系的に育成する環境が国内外で不足しているという課題に応えるため、新たな学びと実践の場としてSingulabを立ち上げたとしています。
「Singulab」では今回、開設を記念して来年1月末までの会費を無料とするトライアルキャンペーンを実施。第1期メンバーは先着1,000名限定で、定員に達し次第、締め切る予定だということです。
コミュニティ「Singulab」の詳細は下記から確認できます。
【編集部よりお知らせ】ニュースのまとめや新着記事をお知らせ！メールマガジン（不定期配信）のご登録はこちらから
