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次世代の宇宙利用プラットフォーム「ELS-R」- 株式会社ElevationSpace

日本初の宇宙利用プラットフォーム開発を、東北大学初の宇宙スタートアップである株式会社ElevationSpaceが取り組んでいます。宇宙空間でさまざまな実験や、材料の製造ができる無人小型衛星を開発し、人々の宇宙生活へのきっかけを作ろうとしています。

 

ELS-R機体イメージ

 

このプラットフォームの名前は、「ELS-R」。宇宙の特徴である超微小重力の環境でのサイエンス研究や、地球では不可能な高品質材料の製造を実現します。また、通常の人工衛星は地球に帰還しませんが、現在ISSで行われている実験を小型衛星内で行い、地球に衛星ごと帰還させて顧客に荷物を届けることが可能なサービスです。現在、開発を進めており、2023年に技術実証機の打ち上げを予定し、2026年にはサービス開始を目指しています。

 

運用の予想図

 

「ELS-R」は無人の小型衛星のため、比較的危険度の高い実験も行うことができると想定されています。また、「ELS-R」は小型衛星のため、コストを抑えながらも、将来的には毎月打ち上げることができるとされています。さらに、宇宙実験が終了してから短期間での回収が可能になっています。

 

地球上を周回するISS

 

今回は、株式会社ElevationSpaceのCEOである小林稜平氏にお話を伺いました。

(以下、小林氏)

我々が目指しているものは、人が宇宙で生活できる未来です。宇宙開発と宇宙建築を繋げ、2030年代に日本初の宇宙ホテル、そして宇宙旅行の実現を最初の大きなゴールとして掲げています。その実現を目指す上で、必要な技術を獲得するためのひとつとして「ESL-R」を開発しています。特に、異分野の民間企業が宇宙事業に参入する際、実験や実証が必要になると予想されるので、ぜひそのような企業にこのプラットフォームを利用し、宇宙事業に参画して欲しいと考えています。今後は様々な企業やJAXAなどと連携し、グローバルスタンダードとなれるサービス作りに努めていきます。また、弊社では採用を強化しております。興味を持っていただいた方は、気軽にご連絡ください。

お問い合わせ先:info@elevation-space.com 

 

以上、日本初の宇宙利用プラットフォームとして期待されている「ELS-R」を解説しました。民間企業の技術が宇宙産業を引っ張っていく未来が、すぐそこのようですね。

 

Photo Credit: https://elevation-space.com/