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室内にいながら壮大な星空を楽しめる最新スマート望遠鏡「eQuinox 2」

Unistellarは1月3日(米国時間)、世界最大のテクノロジー展示会「CES 2023」にてスマートデジタル天体望遠鏡の新モデル「eVscope eQuinox 2(以下、eQuinox 2)」を発表しました。初代「eVscope eQuinox(以下、eQuinox)」のイメージセンサーとソフトウェアをアップデートし、新モデルでは星、銀河、星雲などの天体を、より優れた画質で撮影できるようになったということです。

新モデル「eVscope eQuinox 2」
Credit:UNISTELLAR

「eQuinox」とは

eQuinoxは専門的な知識がなくても天体観測ができる革新的な天体望遠鏡です。専用のスマートフォンアプリと連動し、見たい天体を自動的に追従、即座に光を蓄積し、鮮明な画質での観察が可能です。天体写真の撮影に特化しているため接眼レンズ(アイピース)は付いておらず、銀河や星雲、星団などから届く光は直接ソニーのIMX347センサーに届きます。

■光害を軽減するソフトウェア

Unistellar独自のソフトウェアは光害の影響を軽減するため、明るい都会の環境からでも遠く離れた物体をはっきりと観察できます。背景光をすばやく検出し、不要な光を自動的に除去することで高解像度の画像を実現しています。「eQuinox」を使用すれば、街の中心部からでもリング星雲や木星の赤い斑点の青と赤の色合いを見ることができます。

■鮮明に見える「エンハンストビジョンテクノロジー」

Unistellarのエンハンストビジョンテクノロジーは、わずかな光も捉えるソニーの超好感度センサーで短時間で光を蓄積する技術と、望遠鏡内臓の算出モジュール上で行われる独自開発画像処理アルゴリズムという2つの特許技術からなっています。この技術により増幅された画像は、鮮明かつ非常に高いコントラストで映し出され、ライブ感のある天体観測を実現。センサー設定や画像処理パラメータは自動的に調整され、従来の大型望遠鏡の接眼レンズ越しでも見ることが難しい銀河や星雲の美しい色や形を、数秒から数十秒で見ることができます。

■天体の方向を特定する「AFD(自動フィールド検出機能)」

「eQuinox」には天体の正確な位置を認識し、最適な方向に向けてくれるUnistellar独自の特許技術「AFD(自動フィールド検出機能)」が搭載されています。2000万個の星座標データベースを参照して視界内の天体を自動で認識するため、手動によるピント合わせや方角・角度調整が不要になります。

進化した「eQuinox 2」で宇宙をより身近に

初代「eQuinox」と比べると、「eQuinox 2」はセンサーの解像度が4.9Mpxから6.2Mpxに高くなり天体の写真の画質が向上したほか、画角がわずかに広くなったことで(視野34×47分角)、より大きな天体を視野に入れられるようになりました。

「eQuinox 2」はミラー口径114mm、焦点距離450mm、口径比(F値)4、倍率50倍の反射望遠鏡で重量9kg。11時間持続する充電バッテリーおよび64GBのストレージを備えており、従来の「eQuinox」とほぼ変わらない仕様です。

Credit:UNISTELLAR

宇宙探索が手軽にできるアプリ

Unistellarのスマートフォンアプリには5,000を超える天体カタログのデータが内蔵されており、現在地からの観測に最適な天体が表示されるほか、天体の位置を特定したり、天体について学ぶことができます。また、天体の画像を保存し、ネット接続を利用して直接またはバーチャルで他のユーザーと共有したりもできます。

Credit:UNISTELLAR

「eQuinox 2」の価格は2,499ドル(税抜36万9,800円)。すでに予約販売されており、2023年2月中旬の出荷を予定しているということです。