米Orbital、プレシードラウンドで約8億円調達 2027年に軌道上データセンター実証機を打上げ

米Orbital、プレシードラウンドで約8億円調達 2027年に軌道上データセンター実証機を打上げ

2026年6月9日、地球低軌道(LEO)での軌道上データセンター構築を掲げるオービタル(アメリカ・カリフォルニア州、創業者兼CEO:Euwyn Poon、以下Orbital)は、プレシードラウンドとして500万ドル(約8億円)を調達したと発表しました(Orbitalによる発表)。

調達した資金は、2027年に打上げ予定の軌道上実証機「Pathfinder」と、その後に打上げ予定のAI処理に特化して設計された衛星「Orbital-1」の開発に充てられる予定で、Pathfinderでは、GPUの軌道上動作や放射線耐性、熱性能などを検証するということです。

Orbitalでは、生成AIが普及する現在、その処理を行う地上のデータセンター開発においては、施設の冷却、建設用地の確保やそのための許認可がボトルネックになっていると指摘。こうした課題に対応するため、衛星コンステレーションによって分散コンピューティングを行い、継続的な太陽光エネルギーの活用、宇宙空間への熱放出を行う設計に取り組んでいるとしています。

また、AI推論向けにNVIDIAのSpace-1 Vera Rubin級GPUアーキテクチャをベースとした設計を行っているとしています。

長期的に10万機以上の衛星からなるコンステレーションを通じ、10ギガワット超の計算処理能力をもつインフラを提供するビジョンであるとしています。

昨今、世界では各社が軌道上データセンターや宇宙でのAIコンピューティングに関するさまざまな構想を掲げており(参考記事1参考記事2参考記事3)、今後、実現に向けた開発競争が加速していくとみられます。なお、軌道上データセンター実現においては排熱をどう解決するかが重要な技術課題だとされており、各社がどのような解決策を打ち出していくのか、開発動向を注視していく必要があります。

【編集部よりお知らせ】ニュースのまとめや新着記事をお知らせ!メールマガジン(不定期配信)のご登録はこちらから

あわせて読みたい