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5/26宇宙ニュース・Axiom Spaceの軌道データセンター構想に550万ドルを助成 ほか3件

Axiom Spaceの軌道データセンター構想に550万ドル助成 テキサス州宇宙委員会

Credit: Axiom Space ウェブサイト

2025年5月23日、アクシオム・スペース(アメリカ・カリフォルニア州、CEO:Tejpaul Bhatia、以下Axiom Space)は、同社が構想する「軌道データセンター」(Orbital Data Center:ODC)開発支援のため、テキサス州宇宙委員会(Texas Space Commission:TSC)が最大550万ドル(約7億9,000万円)の助成を決定したと発表しました(Axiom Spaceによる発表)。

この軌道データセンターは、宇宙空間でデータ処理・計算を行う新しいインフラで、今年末までに地球低軌道(LEO)に2つの初期ノードが打ち上げられ(参考記事)、今後数年間をかけて追加ノードを展開する予定。

Axiom Spaceは、このシステムをミサイル防衛システムの強化にも活用することを検討しており、AI技術を使った自律的な判断機能の実現を目指すとしています。

同プロジェクトはテキサス州の企業や大学との連携により推進され、宇宙産業における同州の地位強化と高技能職創出への貢献も期待されています。

静止軌道衛星を経由、国境を越えた5G NTN通信技術の実証に成功 スカパーJSATら5機関

静止軌道(GEO)衛星を介した、シンガポールと日本間における5G NTN技術によるライブデモ(ビデオ通話)の構成
Credit: スカパーJSAT株式会社 プレスリリース

2025年5月26日、スカパーJSAT株式会社(東京都港区、代表取締役 執行役員社長:米倉英一)とシンガポール工科デザイン大学(Singapore University of Technology and Design、シンガポール・タンピネス地区、以下SUTD)、TMY Technology Inc.(台湾・新台北市、以下TMYTEK)、Rohde&Schwarz(ドイツ・ミュンヘン、以下Rohde&Schwarz)、VIAVI Solutions Inc.(アメリカ・アリゾナ州、以下VIAVI)の5機関による国際共同研究チームは、地上系ネットワークの届かないエリアでの通信を可能にする非地上系ネットワーク(Non-Terrestrial Network:NTN)に関し、静止軌道衛星(GEO)を経由し国境を越えた5G NTN通信技術の実証に成功したと発表しました。

SUTDによると、実証の成功は、公表された事例としては世界初ということです。

研究チームは5月23日に、大阪・関西万博のシンガポールパビリオンでライブデモを公開。シンガポールに設置されたユーザー端末から5G信号を送信し、スカパーJSATが運用するGEO衛星を経由して、5G基地局と5Gネットワークに接続された日本の地上局へ伝送されました。その結果、既存GEO衛星が標準化機関のプロジェクトにて5Gシステム用に策定された新しい無線アクセス技術(5G NR規格)に対応可能なことが示されたとのことです。

この成果は、将来の非静止軌道衛星(non-GEO)への応用、さらには6G時代における地上系と非地上系ネットワーク融合に向けた基礎となるということです。

衛星データ解析のSolafune、ガーナ政府機関と覚書締結

Credit: 株式会社Solafune プレスリリース

2025年5月23日、衛星データ解析技術の開発・提供および衛星データ解析プラットフォーム「Solafune」を運営する株式会社Solafune(東京都千代田区、代表取締役CEO:上地練)は、5月22日付で、ガーナ共和国政府機関と覚書(MOU)を締結したと発表しました。

同覚書は今後の国際連携に向けた基盤構築を目的としたもので、リモートセンシングや地理情報システム(GIS)、人工知能(AI)の領域で協働体制を構築し、鉱物資源探査、違法採掘の監視、環境モニタリング、防災といったガーナの重要課題の解決に取り組むほか、パートナーシップを通じた政府機関・地域のステークホルダーへのデータドリブンなインサイトの提供、持続可能な開発と環境ガバナンスの支援も行っていくとしています。

Solafuneは4月23日にエジプト政府機関と(参考記事)、5月15日にはセネガル政府とも覚書を締結しています(参考記事)。

宇宙事業を本気で学ぶ、「アストロキャンプ2025」の締切が5/31(土)に迫る

Credit: アストロキャンプ2025 ウェブサイト

宇宙好きの勉強コミュニティ、ASE-Lab.が主体となって実施する「アストロキャンプ」が、9月8日(月)~9月12日(金)の5日間、国立オリンピック記念青少年総合センターにて開催されます。

アストロキャンプは、企業や専門家の協力を得ながら、宇宙産業を担う専門人材の育成や、産業横断型の宇宙利用が可能な人材の育成を行う取り組みで、今年度は、宇宙産業を支える3つの分野に対応した3コースを設置。

それぞれのゼミには、株式会社アークエッジ・スペース、株式会社sorno me、一般社団法人SAPCETIDEが協力しています。

宇宙ビジネス領域が将来の就職先として具体的に考えられるようになっている今、業界を志す学生の皆さんにとって貴重な機会となりそうです。

申込締切は今週31日(土)までとなっています。

開催概要

日時:2025年9月8日(月)~9月12日(金)
応募締切:2025年5月31日(土)
参加費:15,000円(宿泊・一部食事込み)
参加資格:国内外の大学・高等専門学校に在学する18~24歳
定員:約30名
開催場所:国立オリンピック記念青少年総合センター(東京)
詳細:https://astro-camp.notion.site/2025-1c8f492792ce803da2c2d55f35cdf48e
参加申込:こちら

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