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日本科学未来館の地球ディスプレイ「ジオ・コスモス」の新コンテンツが公開!

お台場にある日本科学未来館(以下、未来館)にて、202278日(金)に新スローガン「Mirai can_!(ミライキャン)未来は、かなえるものへ。」の発表と共に、地球のありのままの姿を映し出す「ジオ・コスモス(Geo-Cosmos)」の新映像作品「Into the Diverse World 多様な世界へ」が公開されました。

日本科学未来館 公式サイト
https://www.miraikan.jst.go.jp/

 


ジオ・コスモス
Credit: 日本科学未来館

 

ジオ・コスモス(Geo-Cosmos)とは

未来館に入ると、展示エリアである1階から5階に吹き抜けの大空間が広がっており、私たちの暮らす地球をリアルに映し出した、直径6mの球体ディスプレイ「ジオ・コスモス」が展示されています。

未来館が開館した20017月、当時の館長であり、宇宙飛行士の毛利衛氏の「宇宙から見た地球の姿を多くの人と共有したい」との思いが込められた世界初の地球ディスプレイとして誕生し、現在も同館のシンボルとして見ることができます。

20224月、約10年ぶりのリニューアルが行なわれ、より鮮やかな映像表現が可能となりました。今回のリニューアルでは、10,362枚にもおよぶ最新LEDパネルが手作業で取り付けられ、水の惑星といわれる地球を象徴する青々とした海の色が大きく改良され、より宇宙から見た地球の色に近い景観が表現されるようになりました。さらに、流れる雲の動きも細部までより鮮明に再現されるようになり、雲の生まれる瞬間を見ることもできます。

ジオ・コスモス上を流れる雲は、気象衛星などの「静止軌道衛星」と、北極や南極周辺を観測する「極軌道衛星」によって観測される雲のデータを映像にしたものです。この衛星データは、毎日アップデートが行われ、 90日間の雲の様子を約8分半にまとめて上映されています。陸地も極氷や緑の変化などの四季を感じられ、日々少しずつ違う地球の姿が映し出されます。

 

3階から見た「ジオ・コスモス」
Credit: 日本科学未来館

「ジオ・コスモス」は、1階、3階、5階のどこからでも見ることができます。

そのため1階から見上げてみたり、3階から5階をつなぐ全長125mのゆるやかならせん状の回廊「オーバルブリッジ」で地球を一周してみたり、宇宙から見た地球のリアルな姿を様々な角度から体感してみてはいかがでしょうか。

 

新映像作品「Into the Diverse World 多様な世界へ」

202278日(金)、リニューアル後に初めて公開するオリジナル映像作品が公開されました。

水や雪氷の循環や地表面温度といった人工衛星による観測データや、民族や言語などに関する統計データが、「ジオ・コスモス」のディスプレイに約4分間投影されます。映像を通して、私たちが多様な地球環境に暮らし、様々な違いの中で生きているということを感じられる内容となっています。

多様な世界の一部に富が集まっている様子、水にアクセスできない環境にいる人の割合、自分の家に帰ることのできない人たち、さらに報道の自由などが、国や地域によって大きく異なることなどの、多様な世界がわかりやすく映しだされます。そして、日本で当たり前に受け入れられていることが、地球全体で見ると決して当たり前のことではないということが鮮明に伝わってきます。私たちの未来に向けての課題を明確に捉えることができる作品となっています。

 

新映像作品「Into the Diverse World 多様な世界へ」
Credit: 日本科学未来館

また映像に合わせて展開される音楽は、ゲーム作品の音楽やアーティストの楽曲参加を通して国内外で支持を得るエレクトロアーティストのSnail’s House(スネイルズハウス)さんが担当されています。ナレーションは、ジオ・コスモスにおける初の試みとして、人工知能技術を搭載したソフトウェアで制作されたリアルな人工音声を活用するなど、見るだけでなく、聴くことでも楽しめる作品となっています。

 

日本科学未来館の新たな取り組み未来の実験場

20214月に館長に就任された浅川智恵子さんによって、「ジオ・コスモス」だけでなく、未来館の役割も大きく変化を遂げています。

 

日本科学未来館アクセシビリティラボ

浅川館長が提唱する、障害や年齢、国籍といった違いに左右されることのない社会の実現を目指した取り組みの1つとして、「日本科学未来館アクセシビリティラボ」という研究室が館内に設けられています。

AIやロボティクスの技術を持った企業とともに、視覚障害者が街を自由に移動し、情報を認識し、街で自立して生活するための技術を共同研究開発しています。研究開発中の自律型移動支援ロボット「AIスーツケース」が体験できるイベントも開催されるため、未来館のホームページで開催日を確認し、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

皆さんも、生まれ変わったばかりの美しいジオ・コスモスの映像を味わうと共に、未来館が提供する最新技術や研究に触れ、未来につながる新しい科学の刺激を堪能してみてください。

 

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日本科学未来館

所在地:東京都江東区青海2-3-6 日本科学未来館

開館時間:10:0017:00

休館日:火曜日 (祝日の場合は開館)12/281/1

入館料;大人630円、18歳以下210

 

 

SPACEMedia編集部