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H2Aロケット46号機が2023年1月25日打上げへ

三菱重工業株式会社(以下 三菱重工)は2022年12月5日、政府の情報収集衛星「レーダー7号機」を搭載したH2Aロケット46号機を、2023年1月25日午前10時~正午(日本標準時)に鹿児島県南種子町の種子島宇宙センター大型ロケット発射場から打上げると発表しました。予備期間は同年1月26日~2月8日の14日間となります。機体は2022年11月11日未明、種子島宇宙センターに運び込まれ、訪れた人たちからは期待の声が挙がっていました。

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H-IIAロケット
Credit:JAXA

日本の主力大型ロケットH2A

日本初の純国産ロケットH2をもとに開発された「H2Aロケット」は、多様な人工衛星・探査機の打上げを、高い信頼性と低コストで行うロケットです。本体の大きさは全長53メートル、直径4メートルで最大6トンの人工衛星を静止軌道に運ぶことができます。

H2Aの打上げとしては、2001年8月に試験機である1号機が打上げられて以降、45回中44回の打上げに成功しており、成功率は97.77%とされています。能力を増強した兄弟機にあたる「H2B」も合わせると成功率は98.1%にのぼり世界最高水準を維持しています。

情報収集衛星の種類と特徴

情報収集衛星は1998年の北朝鮮による「テポドン発射」をきっかけに、政府が国の安全保障に関する情報を独自に集めようと導入した、事実上の偵察衛星です。情報収集衛星は日中の時間帯に高性能のカメラで撮影する「光学衛星」と、夜間や悪天候時に電波を使って撮影する「レーダー衛星」の2種類があり、今回打上げられるのは「レーダー7号機」です。レーダー7号機は耐用年数を迎えたレーダー5号機の後継機という位置付けで、北朝鮮の軍事施設の監視や大規模災害時の状況把握に役立てられます。

政府は2028年度までに、レーダー7号機を含む情報収集衛星の10基体制に向け運用を進めており、地球上の全地点で光学衛星とレーダー衛星を使って、それぞれ1日2回以上の撮影を目指しています。