2つ目となる月輸送機会を獲得し、ロボット技術の月面運用を加速
月面探査車YAOKIを開発する株式会社ダイモン(以下ダイモン)は2023年1月6日、月着陸船を開発している米Intuitive Machines社と月輸送に関する契約を締結したと発表しました。2023年後半に予定されている同社の2回目の月輸送ミッション(IM-2)において、月着陸船「Nova-C」にYAOKIを乗せ(ロケットは米Space X社のFalcon 9)、月の南極に送り込む計画です。月面着陸後、YAOKIは地球からのリモート操作による月面走行および月表面の接写画像データの獲得など、超小型ロボットによる月面運用を実施するとしています。
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ダイモンは超小型・超軽量の月面探査車YAOKIを開発し、今後の月開発に向けた探査ミッションに挑戦すると共に、安価で高頻度に利用できる月面実験プラットフォームとしてサービスを提供しています。継続的に複数台の機体を月に送り込めるよう、月輸送サービスを提供する企業と交渉を進めており、2019年にはAstrobotic Technology社と月輸送の契約を締結。しかし今回、Intuitive Machines社との契約に伴い、YAOKIの計画を一部見直し、「CLPS-1」においてAstrobotic Technology社の月着陸船「Peregrine」にYAOKIを搭載する計画を、同社の次回以降のミッションへスライドすることになりました。
ダイモンによると、YAOKIは1回目の打上げでは内臓バッテリー駆動で確実な月面稼働の実績を得て、2回目の打上げでは月面充電を実施する事で長期的な稼動を目指しています。
YAOKIについて
YAOKIは、超小型、超軽量、高強度を兼ね備えた月面探査車(月面ローバー)です。センサーやモーター、バッテリー、通信機など、ロボットに必要な様々な要素技術が搭載されており、月面で実証実験をすることができます。従来の小型探査車に対し、重量で10分の1(現在498g)、大きさで50分の1(15×15x10cm)を達成しており、1kgあたり1億円以上かかるといわれる月への輸送費を大幅に節減。2023年以降、月面探査車YAOKI自体をOEM提供し、顧客となる企業自らが月面探査を実施できるサービスを新たに開始するとしています。
Intuitive Machinesについて
Intuitive Machinesは、米国のテキサス州ヒューストンに本社を置く宇宙スタートアップ企業です。月面アクセスサービス、軌道サービス、月データサービス、宇宙製品およびインフラストラクチャを提供しています。NASAの商業月面輸送サービス(CLPS)に採択され、NASAや民間のペイロードを搭載した月着陸船を2023年第一四半期までに打上げる予定です。
株式会社ダイモンについて
株式会社ダイモンは、2012年に創業したロボット・宇宙技術開発ベンチャーです。月面ロボYAOKIを中核として、月面探査事業、地上ロボット事業、教育エンタメ事業に取り組んでいます。
会社名 : 株式会社ダイモン(Dymon Co., Ltd.)
代表取締役: 中島紳一郎
設立 : 2012年2月
資本金 : 50,000,000円
本社 : 〒143-0013 東京都大田区大森南4-10-20
実験所 : 〒212-0032 神奈川県川崎市幸区新川崎7-7 KBIC本館
組立所 : 〒170-0013 東京都豊島区東池袋2-62-8 BIGオフィスプラザ池袋 607
社員数 : 6名
Webサイト: https://dymon.co.jp/