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福井県と福井工業大学、宇宙分野の研究や理系人材の育成で連携

福井県と福井工業大学(以下、福井工大)は2023年1月30日、宇宙分野の研究開発や、福井県における教育振興および人材育成の取り組みを推進することを目的とした包括連携協定を締結したと発表しました。県では、県政の諸課題に対して民間の知見やノウハウを活用し、連携してその解決を図るため、民間企業等との県政全般にわたる包括連携を積極的に進めているということです。

Credit: 福井工業大学

主な連携内容

今回の連携では「①大学の知見を活用した宇宙分野の研究」「②福井県における教育振興や人材育成に関する課題」「③地域社会の活性化や産官学連携の推進に関する課題」「④多文化共生に関する課題」の4つの取り組みを推進していくとしています。

宇宙分野の研究において福井工大は、県の補助金を活用し、県内企業などと共同で人工衛星を運用するための拠点整備を進めています。また福井県は、衛星によって観測された県内の地形データなどを防災や環境保全に活用する計画です。

このほか、県内への理系人材定着に向け女子推薦入試枠の検討や都市圏大学との連携による魅力的な学びの場の創出など、理系人材の育成や地域の活性化などにも連携して取り組むということです。

AI&IoTコンソーシアム設立シンポジウム

福井県と福井工大との間で包括連携協定を締結したことを受け、福井工大AI&IoTセンターは同年2月1日、「AI&IoTコンソーシアム設立シンポジウム」を開催しました。

県内産官学連携アクションの第一弾となった本シンポジウムは、県や県内のIT企業などで構成されており「AIの最前線~基盤モデル・深層学習・強化学習~」をテーマに最先端のAI技術が紹介されました。

コンソーアシムでは今後、新しいアプリの開発や地域課題の解決にAIやIoTの活用を検討するワーキンググループなどが開催される予定です。