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古河電工と東京大学、宇宙領域での社会連携講座と共同研究を開始

古河電気工業株式会社(以下、古河電工)と国立大学法人東京大学大学院工学系研究科(以下、東京大学)は2023年3月15日、同年4月1日より社会連携講座「小型・超小型衛星におけるビジネスエコシステムの創成」を開設し、3年間の共同研究を開始すると発表しました。

Credit: 古河電気工業株式会社

宇宙事業に参入した背景

近年、世界の人工衛星市場においては、大型衛星に比べて低コストかつ短期間で開発が可能である小型・超小型衛星の利用拡大が期待されています。特に地球観測や通信インフラの構築等のミッションで多数の衛星を利用する小型コンステレーションに向けて衛星開発数が急激に増加すると予想されています。このような背景から、古河電工と東京大学は社会連携講座を開発し、今後大量に製造が必要となる小型・超小型衛星の開発・製造・供給体制を構築および強化し、競争力のある衛星サービスを生み出す基盤となるビジネスエコシステム創成を目指しています。

社会連携講座について

古河電工は宇宙分野に進出し、新たな事業領域を開拓しています。同社は長年にわたる研究開発によって培った、フォトニクス技術(光ファイバーケーブルやファイバレーザなど)、放熱技術(ヒートパイプなど)、電源技術、設計・製造に関する包括的な技術を活用し、宇宙分野での機器の小型化、高速通信や大容量化に対応する新しいソリューションを提供するための取り組みを進めています。

同社はこれを基盤に、より本格的に宇宙ビジネスに参入し、東京大学を中心とする超小型衛星のビジネスエコシステムの創造と発展に貢献し、宇宙事業の成長を促進することを目指しています。本講座の講座長を務める中須賀真一教授は、長年にわたり日本の宇宙開発を牽引し、2003年の世界初の1㎏衛星の打上げ成功を皮切りに、すでに15機の100㎏以下の衛星(超小型衛星)を開発。多くのベンチャー会社の設立にも関与し、日本の小型・超小型衛星分野の今日の隆盛の基礎を築いてきました。中須賀教授の指導のもと、古河電工はより一層宇宙分野での存在感を高め、世界と勝負できる性能を有する衛星開発に向けた研究を行う計画です。

講座の概要

講座名 : 小型・超小型衛星におけるビジネスエコシステムの創成

研究目的  : 小型・超小型衛星の開発・製造・供給体制の構築・強化をふまえた競争力ある衛星サービスを生み出すビジネスエコシステムの創成

講座長 : 中須賀真一教授(東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻)

研究実施場所  : 東京大学および古河電工

設置期間 : 2023年4月1日~2026年3月31日

問い合わせ先

古河電気工業株式会社

広報部 村越

E-MAIL:fec.pub@furukawaelectric.com

国立大学法人東京大学大学院工学系研究科

広報室

E-MAIL: kouhou@pr.t.u-tokyo.ac.jp