生命医科学系を中心に3つの募集を実施
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」の船内利用科学テーマの2023年度の募集を行っています。
2022年11月に政府は、2025年以降2030年までの国際宇宙ステーション(ISS)運用延長を表明しました。
これをふまえてJAXAでは、引き続き「きぼう」日本実験棟を活用し、さらに優れた科学成果創出を目指すため、下記2つの枠組みで、2025年度以降に「きぼう」船内での実施を目標にした船内科学利用テーマ募集を実施することになりました。
【1】船内フラグシップミッション募集
募集制約を緩和し、リソースを集中投入することで、日本の強みを活かした「前衛的・挑戦的な研究、極めてインパクトの高い成果が期待できるミッション」(フラグシップミッション)を募集
【2】船内プラットフォーム(PF)定型利用募集
フラグシップミッション以外の船内利用テーマは、この枠組みで対応。定型利用募集としては、すでに「静電浮遊炉利用テーマ募集」「マウスサンプルシェアテーマ募集」が継続的に実施されていますが、今回は新たに「定型プロトコルによる医学系研究募集」および「定型化細胞培養装置技術実証における協力提案募集」を追加
PF:ターゲットとする領域の研究を支える研究開発基盤
今回行われる3つの募集の概要は下記のとおりです。
1)船内フラグシップミッション募集
日本の強みを活かした「前衛的・挑戦的な研究、極めてインパクトの高い成果が期待できるミッション」(フラグシップミッション)を募集
2)定型プロトコルによる医学系研究提案募集
JAXAが設定する定型プロトコルの範囲内で、優れた知を世界に先駆けて生み出し、将来的な科学技術イノベーション創出の源泉となる成果を創出するため、微小重力などの「きぼう」の特徴を最大限に活用する独創的かつ先導的で国際的に高い水準の医学系学術研究提案を募集
3)定型化細胞培養装置技術実証における協力提案募集
JAXAが開発する定型化細胞培養装置の技術実証に協力頂ける研究者、および当該研究者によるJAXAが設定する定型化細胞培養装置の技術実証の範囲(プロトコル)内で実施可能な、微小重力などの「きぼう」の特徴を最大限に活用する研究提案を募集
5〜6月で応募に関する説明会も開催予定
応募受付フォームは、2023年5月31日(水)オープン予定で、応募締切は2023年6月29日(木)正午(日本時間)です。
また、今回の「きぼう」船内科学利用テーマ募集に関する説明や、これまでの「きぼう」利用成果に関するプレゼンテーション、個別の利用相談会が5月下旬~6月初旬に開催する予定で、これらの詳細は準備が整い次第、下記ページにて公開されます。
https://humans-in-space.jaxa.jp/kibouser/subject/invitation/flagship/73540.html