宇宙航空研究開発機構(JAXA)国際宇宙探査センターは2023年5月19日、2022年7月25日~同年10月31日に開催していた「JAXAの月・火星探査ロゴコンテスト」において、最優秀賞作品(小学生以下部門・中高生部門・一般部門 各1点)を決定したと発表した。同ロゴコンテストにおいて、最優秀賞に選ばれた各作品をもとに制作されたロゴについては、今後様々な場面で使用される予定だという。
最優秀賞に3作品が選定、今後の国際宇宙探査活動で幅広く利用
JAXA国際宇宙探査センターでは、今後本格化する国際宇宙探査活動において幅広く利用する「月・火星探査ロゴ」を制作するため、2022年7月25日~同年10月31日にかけてアイデアを募集するコンテストを開催していた。
同コンテストには「月・火星探査をもっと多くの人に身近に感じてもらいたい」という主催者の想いが込められている。
JAXAは期間内に応募があった約800件の作品から、3段階の選考フロー(1次選考→2次選考→選定委員会による議論および投票)による厳正な審査を通じて、計17作品(最優秀賞3作品、優秀賞13作品、特別賞1作品)を選定した。
これらのロゴはJAXAの月・火星探査を象徴するロゴとして、今後長期間にわたりJAXAの事業活動(広報など付帯して実施する事業活動を含む)に使用される。
最優秀賞に輝いた3作品のデザインに込められた想い
小学生以下の部門で最優秀賞に選ばれたのは、小学生らしさのある親しみやすいデザインが特徴の作品。
「Moon(月)」と「Mars(火星)」に共通する「M」の文字を用いて、月と火星を連想させる黄色・赤の2色で色付けされている。
また、火星と月を1本の線でつなげ、国際宇宙探査の月・火星を目指す姿も表現。月にかかる雲はかぐや姫をイメージしているという。
中高生部門で最優秀賞に輝いたのは、シンプルながら洗練されたスタイリッシュなデザインが特徴の作品。
月、火星、地球を連想させる黄色・オレンジ・青の3色で色付けされており、矢印は国際宇宙探査で月・火星を目指す姿を表現しているという。
周りを邪魔しないシンプルなデザインで、ロゴとしての使いやすさも意識されている。
一般部門の最優秀賞に選ばれたのは「人類の夢の道しるべ」がコンセプトの作品。
地球、月、火星をつなぐ大河のような3本の曲線は「探査の道筋」「水・生命の起源」「JAXA理念」が表現されており、輝く3つの星はそれぞれの惑星でのプロジェクトが象徴されている。
「末広がり」の形、仲良く星空を見上げる子どもたちの姿、EXPLORATION(探検、探査の意)の文字色の変化には、探査によって人類の明るい未来が宇宙へひらかれていくという、夢と願いが込められているという。
優秀賞と特別賞の詳細は以下「JAXAの月・火星探査ロゴコンテスト」の結果から確認できる。