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宇宙デブリ対策事業のBULLと東京海上日動、持続可能な宇宙環境を目指し基本合意

宇宙デブリ対策事業や軌道利活用関連事業を展開する株式会社BULLと、宇宙関連保険を提供する保険会社である東京海上日動火災保険株式会社は2023年5月18日、持続可能な宇宙環境の実現を目指すための事業共同に関する基本合意書(MOU)を同年4月に締結したと発表しました。

Credit: 株式会社BULL

持続可能な宇宙環境に実現に向けて協業

2022年11月に設立されたBULLは、「地球内外の惑星間の行き来を『当たり前に』」というビジョンのもと、宇宙機に事前搭載するデブリ化防止装置や、軌道上の微小重力環境を活用した試験装置を開発しています。同社は、スタートアップのスピード感とアカデミアの知見・技術を活用し、産学連携モデルで事業を推進しています。

一方の東京海上日動は宇宙関連の保険商品を扱っており、BULLの開発成果を将来の宇宙保険に展開するため、保険商品設計などで協力を進めることを目指しています。

今回の協業では、BULLが開発するデブリ化防止装置などの事業性を検討するほか、リスクマネジメントや保険商品設計でBULLの製品を使用した場合の既存保険への影響評価や新たな保険コンセプトの検討、持続可能な宇宙環境の実現に向けた取り組みを実施する予定だとしています。

宇宙産業における新たな機会創出を目指す

持続可能な宇宙環境の実現は、宇宙開発においてますます重要視される分野であり、近い将来大きな市場となることが予想されています。

関連した宇宙開発の進展は、新たな技術やサービスを生み出し、さらには地球環境の保全にも役立つことが期待されます。
世界の宇宙産業や研究機関においても、宇宙環境の保護と持続可能性に対する関心が高まるなか、今回の協業は先駆的な試みといえます。

両社は今後、共同事業を通じて宇宙保険市場や宇宙産業の発展における新たな機会を創出することを目指すとともに、さらなる技術開発や宇宙保険商品の革新により、リスクマネジメントの強化が進められることで、持続可能な宇宙環境の実現と宇宙産業の発展に貢献していくとしています。