衛星データ活用や製造・打上げ等、小型衛星関連のサービスを提供する株式会社アクセルスペースは、小型衛星を活用した宇宙利用サービスの社会実装を加速していくため、2023年6月1日付で新たな経営体制へ移行したことを発表した。今回新たに7名の執行役員が加わり、取締役と執行役員総勢10名の体制となる。
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小型衛星を活用した宇宙利用サービスの社会実装を加速
アクセルスペースは、2008年に3名の創業メンバーによって設立された宇宙スタートアップ企業。
同社は、これまでに北極海の海氷観測衛星「WNISAT-1」や宇宙航空研究開発機構(JAXA)が日本で初めて宇宙スタートアップに開発から運用までを委託した「RAPIS-1」など、合計9機の小型衛星の開発・製造・運用に関わり、数々の実績を積み上げてきた。
アクセルスペースが推進する日本初の商用地球観測コンステレーション「AxelGlobe」事業は、2021年の4機の衛星打上げをもって5機体制となり、世界80社以上のパートナー企業と連携して利用開拓が進められている。
上場も視野に入れ、経営陣に7名が参画
同社は今後、小型衛星を活用した宇宙利用サービスの社会実装をさらに加速していくため、上場も視野に入れ経営体制を刷新した。新たに加わったのは下記の7名。
執行役員/最高財務責任者(CFO):折𠩤大吾 氏
執行役員/最高人事責任者(CHRO):濵田牧子 氏
執行役員/最高情報セキュリティ責任者(CISO):佐々木弘志 氏
執行役員/最高技術責任者(Co-CTO)宇宙機技術担当:永島隆 氏
執行役員/最高技術責任者(Co-CTO)情報技術担当:國母隆一 氏
執行役員/AxelLiner事業本部長:安岡篤史 氏
執行役員/AxelGlobe事業本部長:深澤達彦 氏
アクセルスペースでは、新体制により、経営判断に必要な状況のリアルタイム可視化のためのDX推進、組織のさらなる拡大と近い将来の海外展開を見据えたHR機能の強化、事業の安全性と価値を高める攻めのセキュリティの実現、AxelGlobeとAxelLinerの両事業のスピード感ある成長を実現していくとしている。