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宇宙のビジコンS-Booster 2023、小惑星資源探査のアイデアが最優秀賞を受賞

2023年11月16日(木)、東京都中央区の日本橋三井ホールにて、宇宙を利用したビジネスアイデアコンテスト「S-Booster 2023」(主催:内閣府、共催:JAXA、NEDO、SPACETIDE、アジア共催:GISTDA)の最終選抜会が行われ、ファイナリスト14件の中から、小惑星資源探査とプラネタリーディフェンスのためのインフラビジネスのアイデアを提案した「Astromine(アストロマイン)」が最優秀賞を受賞した。

Astromineは、「小惑星に、毎月いける時代を創る。」をキャッチコピーにした、小惑星資源探査とプラネタリーディフェンス(小惑星の衝突から地球を守る)の実現を目指すインフラビジネスのアイデア。
同アイデアはNEDO賞も同時受賞した。

Astromineのアイデアは、フライバイサイクラーという特殊な軌道上に約10機の超小型宇宙機を分散することで、毎月1個以上の頻度で小惑星を訪れて情報収集、資源探査やプラネタリーディフェンスに生かす。

現在、注目を集めている月資源探査より低コストな超小型宇宙機を用いることから技術実証や人材育成のスピードを早めることができるほか、多様性の高い小惑星に関する資源のカタログを作成できるという特徴がある。

受賞結果の発表に際し、特別審査員を務めた元宇宙飛行士の山崎直子氏は、国の方向性とも合致する小惑星領域のいち早いビジネス化は地球課題の解決にも資するものだと講評を述べるとともに、2023年のS-Boosterでは宇宙での「QOL(生活の質)」に着目したアイデアが多かったとも指摘。

昨今の宇宙ビジネスへの注目や、アルテミス計画などに代表されるように、人類の活動領域が宇宙に広がることに対し現実感が高まってきたことを反映していると語った。

受賞の喜びと今後への抱負を語るAstromineの尾崎直哉氏(中央左)

会の最後には、内閣府特命担当大臣として宇宙政策を担当する高市早苗氏も挨拶に駆けつけた。
高市氏は、国としてスタートアップ全般を支援している中で、宇宙システムは国力を構成する重要な要素だとし、過去のS-Booster受賞者も宇宙スタートアップとして活躍する中、これに続く活躍を期待するとした。

最終選抜会に駆けつけた内閣府特命担当大臣の高市早苗氏

S-Booster 2023の選考結果

最優秀賞(1件、賞金 1,000万円)
Astromine(日本)

審査員特別賞(1件、賞金 100万円)
SQUID3 Space(台湾)

アジア・オセアニア賞(1件、賞金 100万円)
Spiral Blue(オーストラリア)

JAXA賞(1件)
株式会社資生堂(日本)

NEDO賞(1件)
Astromine(日本)

スポンサー賞

  • ANA賞 牛乳石鹸共進社株式会社(日本)
  • 資生堂賞 Whole.(オーストラリア)
  • スカパーJSAT賞 AOZORA(日本)
  • ソニー賞・Location Mind賞 Team Triton(日本)
  • ホンダ賞 MYAIAS(マレーシア)
  • 三井物産賞 Stella Forecast(日本)
  • 横河電機賞 Team LCDL(日本)

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