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11/26宇宙ニュース・栗田工業、ISS「きぼう」の民間後継機の協議・連携に参画 ほか3件

栗田工業、ISS「きぼう」の民間後継機の協議・連携に参画 水再生・循環インフラ技術の開発推進

2025年11月25日、栗田工業株式会社(東京都中野区、代表執行役社長:江尻裕彦)は、株式会社日本低軌道社中(東京都中央区、代表取締役社長:山本雄大)が国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟の後継機として開発を進める民間による「日本モジュール」を活用した、宇宙利用のエコシステム形成に向けた産業横断での協議・連携に参画したと発表しました。

同協議の中で、同社は「日本モジュール」での水に対するニーズ調査と、それらを実現するための技術要件などの検討を進める予定だということです。

栗田工業は、かねてから水処理関連技術の宇宙での応用に取り組んでおり、ISSでの水再生技術システムの実証などを行っているほか、ispaceに出資を行うなどしています。

同日、日本低軌道社中も産業横断的な協議・連携の開始を発表。

日本低軌道社中は宇宙戦略基金の採択を受け、「日本モジュール」と「商用物資補給船」の本格開発を進めていますが、「日本モジュール」では下記のような複数分野での宇宙利用を検討しているとしています。

  • 半導体製造・先端材料
  • エッジコンピューティング
  • ライフサイエンス・バイオメディカル
  • エンターテインメント
  • 船外利用・技術実証・インフラ整備

宇宙デブリ防止装置開発のBULL、シードラウンドの資金調達を完了

Credit: 株式会社BULL プレスリリース

2025年11月25日、株式会社BULL(栃木県宇都宮市、代表取締役社長:宇藤恭士)は、Frontier Innovations株式会社(東京都中央区、代表取締役社長:西村竜彦)が運営する「Frontier Innovations 1号投資事業有限責任組合」をリード投資家とした第三者割当増資と、融資によるシードラウンドの資金調達が完了したと発表しました。

調達額は公開されていませんが、第三者割当増資についてはFrontier Innovations1号投資事業有限責任組合のほかに東京海上日動火災保険株式会社が参画し、株式会社足利銀行、株式会社三井住友銀行、株式会社日本政策金融公庫が融資を実施したとのことです。

リード投資家となったFrontier Innovationsでは、BULLの事業が世界の宇宙産業の持続的な発展を支える取り組みであることに加え、同社が政府の中小企業イノベーション創出事業(SBIRフェーズ3)に採択されて着実に研究開発を進めながら、国内では宇宙航空研究開発機構(JAXA)等の主要宇宙企業・団体と、海外では宇宙輸送事業者のArianespaceやAvioなど欧州のリーディング企業等との取り組みを進めていることから(参考記事)、宇宙デブリ対策分野の世界的なリーディングカンパニーとなる可能性を評価し、出資に至ったとしています。

Fusicとインフォステラが業務提携 日本の宇宙産業における地上システムのクラウド化を推進

Credit: 株式会社Fusic プレスリリース

2025年11月25日、株式会社Fusic(福岡県福岡市、代表取締役社長:納富貞嘉)は、日本の宇宙産業における地上システムのクラウド化推進および国際競争力強化に向けた包括的協業を進めることを目的に、株式会社インフォステラ(東京都新宿区、共同創業者/代表取締役CEO:倉原直美)と業務提携に関する覚書を締結したと発表しました。

地上局関連技術等をもつインフォステラと、アマゾンウェブサービス(AWS)を中心としたクラウド・AI・IoT分野の知見をもつFusicが連携することで、今以上にクラウドと統合された地上システムの構築・ソリューションの提供体制を整備し、衛星運用の簡素化・高度化に資するサービスの提供を目指すとしています。

具体的には、下記の3領域で協業を進めていくということです。

  • クラウドベース地上システム提供体制の構築
  • アジア太平洋(APAC)リージョンにおける市場認知の獲得
  • 新規サービス開発検討

米Blue Origin、ロケット「ニューグレン」のアップグレード計画を発表

2025年11月20日、Amazon創業者のジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)氏率いるアメリカの宇宙開発企業Blue Origin(アメリカ・ワシントン州、CEO:Dave Limp)は、同社が開発・運用するロケット「ニューグレン(New Glenn)」のアップグレード計画を発表しました(Blue Originによる発表)。

新たなロケットは「New Glenn 9×4」という名称で、9×4は、第1段に9基、上段に4基のエンジンを搭載することに由来するとのこと。

New Glenn 9×4は、8.7メートルのフェアリングを搭載し、地球低軌道(LEO)に70トン以上、静止軌道(GEO)に14トン以上、月遷移軌道に20トン以上を打ち上げることが可能だとしています。

同社では、New Glenn 9×4と現行のNew Glenn 7×2を同時に市場に投入し、メガコンステレーション構築や、月面・深宇宙探査に加え、米国政府が進めるミサイル警戒・防衛構想「ゴールデン・ドーム(Golden Dome)」等の国家安全保障等のニーズに対してより多くの打上げ選択肢を提供するとしています。

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