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7/1宇宙ニュース・アストロスケールとFusic、コーポレートパートナーシップを締結 ほか3件

アストロスケールとFusic、コーポレートパートナーシップを締結

Credit: 株式会社アストロスケールホールディングス プレスリリース

2025年7月1日、株式会社アストロスケールホールディングス(東京都墨田区、創業者兼 CEO:岡田光信)の日本子会社である株式会社アストロスケール(東京都墨田区、代表取締役社長:加藤英毅)は、株式会社Fusic(福岡県福岡市、代表取締役社長:納富貞嘉)とコーポレートパートナーシップを締結したと発表しました。

Fusicはシステム開発および技術コンサルティングを手がけており、近年は宇宙・衛星開発企業に向けたクラウド基盤構築や衛星データ解析の支援なども行っています。今回のパートナーシップ締結は、アストロスケールがFusicからクラウド分野で支援を受けていることがきっかけになったということです。

両社は今回のパートナーシップを通じて、宇宙の持続可能性(スペースサステナビリティ)と宇宙産業の発展に貢献したいとしています。

レンタルのニッケンと清水建設、高精度位置情報の取得・観測システムを提供開始 インフラ分野での活用視野

Credit: 株式会社レンタルのニッケン プレスリリース

2025年6月30日、建設機械のレンタル等を手がける株式会社レンタルのニッケン(東京都港区、社長:齊藤良幸)は、清水建設株式会社(京都中央区、取締役社長:新村達也)と共同で、周囲に障害物がある環境下でも観測点の微小な変位を検出できる高精度GNSS動態観測システム「GeoLoc(ジオロック)」のレンタル事業を開始したと発表しました。

同システムは、RTK(Real Time Kinematic)方式の衛星測位技術を用いて観測点の位置情報を常時取得し、測位データの経時変化を観測するもの。

測位には、清水建設と東京海洋大学が共同開発した独自のRTK-GNSS測位アルゴリズムを採用しており、上空視界が制限された環境下でも誤差数ミリメートル~1センチメートルの高精度測位が実現できるということです。

同社では今後、工事中の切土・盛土や、トンネル工事の坑口監視、インフラ構造部の動態観測などへの適用を視野に事業展開を進めていきたいとしています。

太陽工業、ゴッサマー構造による宇宙構造物設計・開発のcosmobloomに出資

スペースコロニーデモンストレーションモジュール(©JAXA/東京理科大学/清水建設)
Credit: 太陽工業株式会社 プレスリリース

2025年7月1日、大型膜面構造物(テント構造物)や土木・物流資材などを手がける太陽工業株式会社(大阪府大阪市、代表取締役社長:能村祐己)は、膜やケーブルといった柔軟な構造「ゴッサマー構造」を用いた宇宙構造物に関する解析・設計・開発を行う株式会社cosmobloom(東京都大田区、代表取締役:福永桃子)へ出資したと発表しました。

太陽工業は今後、cosmobloomとの共同研究開発を推進するとともに、将来的な製造・販売の可能性についても、同社と協議のうえ検討していくとしています。

cosmobloomは2023年設立。日本大学理工学部航空宇宙工学科宮崎研究室(現JAXA 宇宙構造物システム研究室)を前身とし、設立メンバーは全員、超小型人工衛星の設計・開発・製造・試験・運用の経験者で構成されています(参考記事)。同社は膜やケーブルといった薄くて軽い柔軟な部材で成り立つ「ゴッサマー構造」の挙動予測を行う非線形弾性力学解析コードNEDA(Nonlinear Elasto-Dynamic Analysis code)という独自の解析技術を保有しています。

一方の太陽工業は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、東京理科大学、清水建設株式会社と2019年に『スペースコロニーデモンストレーションモジュール』を作製。2021年には「宇宙開発利用加速化戦略プログラム」(スターダストプログラム)の一環である「宇宙無人建設革新技術開発推進事業」の技術研究開発に参画、2022年から「月面インフレータブル居住モジュールの地上実証モデル構築」に取り組んでおり、現在も開発を継続しているということです。

LEO衛星向け高機能・耐放射線PoLコンバータを発表 STマイクロエレクトロニクス

Credit: STマイクロエレクトロニクス プレスリリース

2025年6月27日、半導体の製造・販売を手がけるSTマイクロエレクトロニクス(スイス・ジュネーブ、CEO:Jean-Marc Chery)は、地球低軌道(LEO)衛星用降圧コンバータ「LEOPOL1」を発表しました。

同社は、同製品は北米、アジアおよびヨーロッパ全域に拡大している「New Space」市場をターゲットとする機器開発メーカーのニーズに対応するものと位置づけているとのこと。

このコンバータは、統計的プロセス制御を含む自動車業界の評価手法の知見を活用しており、LEO衛星に最適化された品質保証と耐放射線性を備えた低い運用コストを実現するものであるとともに、LEO高度で生じる障害に耐える設計になっている耐放射線性製品で、宇宙で実証済みのSTのBCD6-SOI(シリコン・オン・インシュレータ)技術を活用していると説明しています。

また、同製品がラインナップに加わったことで、幅広い回路設計要件に対応できるようになったともしています。

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