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JALUX、韓国INNOSPACEと提携へ 衛星輸送事業に参画

Credit: 株式会社JALUX プレスリリース
2026年4月23日、JALグループの商社・株式会社JALUX(東京都港区、代表取締役社長:河西敏章)は、韓国の民間宇宙企業イノスペース(韓国世宗市、代表取締役社長:キム・スジョン、以下INNOSPACE)と、打上げサービス契約(Launch Service Agreement:LSA)を軸とする戦略的提携に関する基本合意書を締結したと発表しました。
今回の提携は、JALUXにとって衛星輸送事業への初めての参画となります。
LSA締結により、JALUXは2028年打上げ予定のINNOSPACEのロケット「ハンビット(HANBIT)」による衛星の打上げ搭載枠(スロット)を確保したとのこと。
また、両社は、日本市場を中心とした打上げ搭載枠の販売店契約も締結。INNOSPACEの打上げサービスを安定的かつ迅速に提供する販売網の確立を目指す構えです。
JALUXでは、同社が長年航空分野で培ってきた商流ネットワークと、INNOSPACEの衛星打上げサービスを組み合わせることで、日本を中心とした衛星打上げ需要に応える体制を構築するとしています。
「人工流れ星」事業のALE、資金調達・資本増強を実施

2026年4月21日、株式会社ALE(東京都港区、代表取締役社長/CEO:岡島礼奈)は、同社が今年1月に実施したJ-KISSによる新規資金調達と既存債務の株式化(DES)を含むスキームによる資本増強(参考記事)について、予定枠の払込が完了したと発表しました。
調達額は総額で約3億円となるとのことです。
同社によると、今回の資本増強は、宇宙エンターテインメント事業を中心とした取り組みを推進していくための体制整備の一環。今後も段階的な実証および事業展開に取り組んでいくとしています。
米FCC、米ASTの衛星コンステレーション拡張を承認 248機体制へ
2026年4月21日、アメリカ連邦通信委員会(FCC)は、衛星通信企業AST SpaceMobile(アメリカ・テキサス州、創業者・会長兼CEO:Abel Avellan、以下AST)による低軌道衛星システムの拡張計画を条件付きで承認しました(FCCの公表文書)。
ASTでは、将来的に248機からなる非静止軌道(NGSO)衛星コンステレーションを計画しており、これまでにその一部が承認されていました。今回、223機の追加配備が承認されました。
同社の衛星コンステレーションは、圏外エリアの通信の衛星による補完やスマートフォンと衛星の直接通信などを主な目的としており、AT&T、ベライゾン、FirstNetなどから周波数をリースし、サービスを提供します。
なお、FCCでは、衛星で地上の携帯周波数を使用する場合、電波干渉防止の観点から、同一周波数の免許をエリア全体でカバーすることを原則としていますが、ASTがAT&T、ベライゾンなどをパートナーとしてエリアの大半をカバーできていること、技術的に干渉の回避が可能であり、衛星通信に寄る圏外の解消や災害時の通信確保は公共の利益にもつながることから、要件の緩和を認めています。
条件として、2030年までに半数を、2033年までに全機配備することが予定されていますが、未達の場合は、許可縮小や保証金没収という対応が取られるということです。
ASTは今月19日にBlue Originのロケットで衛星「ブルーバード 7(BlueBird 7)」を打ち上げたものの、軌道投入に失敗。衛星は大気圏に再突入させることになってしまいましたが、同社は引き続き衛星コンステレーションの構築を進めていくとしていました(参考記事)。
米FlexcomputeとNorthrop Grumman、NVIDIAのAI物理モデル活用で宇宙ミッション準備期間を最大1/100に短縮可能

2026年4月21日、物理シミュレーションを手がけるFlexcompute(アメリカ・マサチューセッツ州、共同創業者兼社長:Vera Yang)と防衛・宇宙大手のノースロップ・グラマン(アメリカ・バージニア州、社長兼CEO:Kathy Warden、以下Northrop Grumman)は、米NVIDIAのAI物理モデルを活用したAIシミュレーション基盤を開発したと発表しました(Flexcomputeによる発表)。
同モデルでは、宇宙空間での推進機の噴射ガス(プルーム)と機体との相互作用など、複雑な物理現象をリアルタイムかつ高精度に予測することができ、ミッションの準備期間を最大で100分の1に短縮できる可能性があるとしています。
従来は、宇宙空間での物理的相互作用検証のために数百万回のシミュレーションが必要だったとのことですが、FlexcomputeはAI物理モデルのためのオープンソースフレームワーク「NVIDIA PhysicsNeMo」を基盤にモデルを開発したということです。
現段階でリリース時期などには触れられていませんが、宇宙機の設計のあり方に大きなインパクトを与える可能性があり、今後の展開が注目されます。
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